概要
2026年5月2日、世田谷産業プラザにて、ひきこもりや発達特性のご家族のための
「ゴチャせたがや」家族会を開催しました。
今回は、ご家族の立場で参加された方々を中心に、
少人数でゆっくりと対話を行いました。
対話の中では、
・将来への不安
・相談先が分からない悩み
・本人への関わり方の難しさ
・家族自身の孤立感
など、多くの声が共有されました。
本記事では、当日の対話を通じて見えてきた
「地域課題」と「今後必要と考えられる支援」について整理します。
気づき①
家族自身が孤立しやすい現状
参加されたご家族からは、
「誰にも相談できなかった」
「周囲に理解されにくい」
「家族の中だけで抱え込んでしまう」
という声が多く聞かれました。
ひきこもりや発達特性、不登校などの課題は、
外から見えにくいことも多く、
家族だけで長期間悩みを抱え続ける状況が生まれやすくなっています。
特に、
・「親の育て方」の問題と見られる不安
・周囲へ説明しづらい状況
・先の見通しが持てない状態
などが重なり、
家族自身が地域の中で孤立していくケースも少なくありません。
ポイント
支援の対象は本人だけではなく、
「支える家族」への支援も重要であることが見えてきました。
示唆①
「家族が安心して話せる場」の必要性
今回の家族会では、
同じような経験を持つ方同士が話をする中で、
「自分だけではなかった」
「少し気持ちが軽くなった」
という声も聞かれました。
専門的な助言だけではなく、
・否定されないこと
・安心して話せること
・同じ経験を持つ人と出会えること
そのものが、家族支援として大切であることが見えてきました。
家族会のような場は、
問題をすぐに解決する場ではありません。
しかし、
「一人ではない」
と感じられることが、
次の行動や相談につながる入口になると考えられます。
気づき②
「無理をさせたくない」という家族の葛藤
対話の中では、
「本人に無理をさせたくない」
「でも、このままで良いのか不安」
という声も多くありました。
これは、
・社会参加を望む気持ち
・本人の負担を心配する気持ち
の間で、ご家族が揺れ続けている状況とも言えます。
特に、
状態に波がある場合、
・外出できる日
・人と話せる日
・動けない日
が混在することも多く、
継続的な参加や通所が難しくなるケースもあります。
示唆②
「来られるときだけ来てよい場」が地域に必要
現在の支援制度では、
・継続利用
・定期参加
・一定の目標設定
が前提となることも少なくありません。
しかし実際には、
「まず安心して外に出られること」
そのものが大きな一歩となる方もいます。
そのため、
・来られるときだけ来てもよい
・途中参加や途中退出も可能
・話さなくてもよい
といった、
柔らかい関わり方ができる場が、
地域の中には必要だと考えられます。
気づき③
「話すこと」より前に必要なものがある
今回の家族会では、
自己紹介ゲームを取り入れたことで、
少しずつ自然な会話や笑顔が生まれていました。
一方で、
無理に話を深めるのではなく、
「同じ空間で安心して過ごせること」
そのものが大切であることも感じられました。
支援というと、
「相談する」
「課題を整理する」
というイメージを持たれがちですが、
その前段階として、
「安心して居られる経験」
が必要な方も多くいます。
まとめ
今回の家族会を通じて見えてきたのは、
・家族自身が孤立しやすいこと
・本人への関わり方に悩み続けていること
・安心して話せる場が不足していること
・“継続できない”ことを前提にした支援が必要なこと
などの課題でした。
これらは、
制度だけでは支えきれない、
「共助と公助のあいだ」にある課題とも言えます。
今後は、
・地域の中で安心してつながれる場
・家族同士が支え合える場
・本人も家族も無理をしなくてよい場
をどのように増やしていけるかが、
重要になっていくと考えられます。
あなたはどう思いましたか?
・家族が孤立しやすい状況について
・「来られるときだけ来てよい場」の必要性について
・本人だけでなく家族支援も必要ではないかという点について
身近な生活や地域と重ねながら、
ぜひ考えてみてください。
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対話会のご案内
「せたがやの声をカタチに」では、
孤立支援(ひきこもりや発達特性の方など)をテーマについて話し合う対話会を、開催しています。
関心のある方であれば、どなたでもご参加いただけます。
初めての方も、安心してご参加ください。

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