「違い」を受け止め合える場があることで、人は安心して自分を表現できる
8月1日、世田谷産業プラザで「ゴチャせたがや」の居場所を開催しました。
今回は2回目となる絵本セラピーを実施し、絵本セラピストの松井惠美子さんに進行していただきました。
当日は6名が参加し、そのうち初参加の方が2名でした。また、2名のボランティアにもご協力いただき、穏やかな雰囲気の中で会を開催することができました。
参加者はそれぞれのペースで過ごし、安心して言葉を交わせる時間となりました。
本記事では、当日の対話や参加者の様子から見えてきた地域の「気づき」と、今後に向けた「示唆(考えるポイント)」を整理します。

気づき①
絵本には、「正解」ではなく「違い」を認め合う力がある
今回のテーマは、
「みんなちがってみんないい」
でした。
絵本を読んだあと、それぞれが自由に感じたことを話し、ほかの参加者はその話に耳を傾けました。
参加者からは、
「そんな見方もあるんですね」
という言葉も自然に聞かれました。
同じ絵本でも受け取り方は一人ひとり異なります。
「正しい答え」を探すのではなく、お互いの感じ方を知ることで、新しい気づきが生まれていました。
示唆(考えるポイント)
地域には、「正しい・間違い」を教える場は多くあります。
一方で、「違っていても大丈夫」と感じられる場は決して多くありません。
安心して自分の考えを話し、お互いの違いを認め合える体験は、生きづらさや孤立の予防につながる大切な機会ではないでしょうか。
気づき②
多様な立場の人が集まることで、新しいつながりが生まれる
今回の参加者には、
- 地域でボランティア活動をしている方
- 福祉分野で働く方
- 発達特性のある当事者の方
- 大学生
- 地域活動を始めたいと考えている方
など、さまざまな立場の方が参加されました。
年代も20代から50代まで幅広く、それぞれの経験や思いを持ち寄りながら交流する時間となりました。
初参加の方も無理に話すことなく、自分のペースで安心して過ごされていたことが印象的でした。
示唆(考えるポイント)
地域には、同じような思いや経験を持つ人がいても、出会う機会は意外と多くありません。
学びや交流を組み合わせた居場所は、新しい人とのつながりや地域参加のきっかけになり得ます。

気づき③
ボランティアも「支える側」であると同時に、「つながる側」でもある
今回は2名のボランティアが参加してくださいました。
初めて参加した大学生の方も、少し緊張しながら受付や会場運営を支えてくださいました。
また、活動を支えるだけではなく、参加者との会話や交流を通じて、新しいつながりが生まれていたことも印象的でした。
ボランティア活動は、「誰かを支える活動」であると同時に、自分自身が地域とつながる機会にもなっています。
示唆(考えるポイント)
地域活動は、支援する人と支援される人を分けるものではありません。
誰もが役割を持ちながら参加できる仕組みを増やしていくことが、孤立を防ぎ、地域のつながりを育てることにつながると考えます。
今回のまとめ
今回の居場所を通して見えてきたのは、絵本セラピーは単なる読み聞かせではなく、お互いの違いを認め合い、人とのつながりを育む対話の時間であるということでした。
また、多様な立場の人が安心して集まり、ボランティアも含めて自然な交流が生まれることで、新しい地域とのつながりが少しずつ広がっていました。
「せたがやの声をカタチに」では、このような現場での気づきを積み重ね、一人ひとりの声を地域課題として整理し、より暮らしやすい世田谷につながる提案へと生かしていきます。
