「安心して暮らせる地域とは⑭」“相談先はある”のに、相談できない理由

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地域には多くの相談窓口がある

現在、地域にはさまざまな相談先があります。

福祉相談、ひきこもり支援、就労支援、家族相談、医療機関など、多くの支援制度が整えられています。

インターネットで検索すれば、相談窓口の情報も見つけることができます。

それでも、

「相談先はあるのに、相談できない」

という方は少なくありません。

「相談すること」自体に大きな不安がある

相談できない理由の一つは、

「相談すること自体が怖い」

という不安です。

例えば、

「うまく説明できなかったらどうしよう」
「否定されたら怖い」
「理解してもらえないかもしれない」

そんな気持ちから、連絡する前に止まってしまうことがあります。

特に、人間関係で傷ついた経験がある方ほど、

「また傷つくかもしれない」

という不安を強く感じやすい場合があります。

「何を相談すればいいか分からない」こともある

困りごとが複雑になると、

「自分でも整理できない」

状態になることがあります。

例えば、

・仕事の不安
・家族関係
・体調
・将来への不安
・人との関わり

など、複数の悩みが重なっている場合もあります。

その結果、

「何から話せばいいのか分からない」

と感じ、相談につながりにくくなることがあります。

「まだ相談するほどではない」と我慢してしまう

真面目な方ほど、

「もっと大変な人がいる」
「自分が我慢すればいい」

と思い、相談を後回しにしてしまうことがあります。

また、

「迷惑をかけたくない」

という思いから、一人で抱え込んでしまう場合もあります。

その結果、気づかないうちに孤立が深まってしまうことがあります。

「相談窓口へ行く力」が残っていないこともある

孤立が長く続いている場合、

・外出することが難しい
・人に会うだけで疲れる
・生活リズムが崩れている

など、

“相談へ行くためのエネルギー”

が残っていないこともあります。

周囲からは、

「なぜ相談しないのだろう」

と見えるかもしれません。

しかし本人は、

「相談したくない」

というより、

「相談する力が残っていない」

状態の場合もあるのです。

「安心できる関係」がないと相談しづらい

人は、安心できない相手には本音を話しづらいものです。

だからこそ、

「否定されない」
「急かされない」
「自分のペースを尊重してもらえる」

という安心感が大切になります。

その安心感があることで、

「少し話してみようかな」

と思える場合があります。

「相談の前段階」を支える場も必要

相談支援は、とても重要です。

一方で、その前には、

「人と同じ空間に居ることに慣れる」
「少し雑談できる」
「安心して過ごせる」

といった段階が必要な方もいます。

だからこそ地域には、

・無理に話さなくてもよい
・聞いているだけでもよい
・途中参加や途中退出もできる

ような、居場所や小さなつながりも必要なのではないでしょうか。

「相談できない状態」に目を向ける地域へ

「相談先を増やすこと」は、とても大切です。

しかし同時に、

「なぜ相談できないのか」

にも目を向ける必要があるのかもしれません。

相談できない背景には、

不安、孤立、傷つき、疲れなど、さまざまな要因があります。

だからこそ、

「困ったら相談してください」

だけではなく、

「相談できる状態をどう地域で支えるか」

を考えることも、安心して暮らせる地域づくりにつながっていくのだと思います。

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この記事を書いた人

吉永しんいちのアバター 吉永しんいち せたがやの声をカタチに 運営

世田谷区に22年住んでいる関西人です。
よくしゃべり、よく笑い、よく食べるタイプです。
趣味は食事とゲームと読書です。

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