「安心して暮らせる地域とは⑩」“否定されない場”が少ない社会

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「正しさ」が求められやすい社会

今の社会では、

「ちゃんとできること」
「効率よく動けること」
「前向きであること」

が求められる場面が多くあります。

もちろん、それ自体が悪いわけではありません。

しかし一方で、

「うまくできない」
「すぐに動けない」
「気持ちを整理できない」

状態の人にとっては、強い生きづらさにつながることもあります。

「否定されるかもしれない」という不安

人は、否定されるかもしれないと感じると、本音を話しづらくなります。

例えば、

「もっと頑張れば?」
「考えすぎじゃない?」
「みんな同じだよ」

といった言葉。

悪気がなくても、受け取る側にとっては、

「分かってもらえなかった」
「これ以上話さない方がいい」

と感じることがあります。

その経験が積み重なると、人との関わりそのものが怖くなってしまう場合もあります。

「安心して弱さを出せる場」が少なくなっている

本来、人には、

疲れる時もあれば、動けない時もあります。

しかし社会の中では、

「ちゃんとしていなければいけない」
「弱音を見せてはいけない」

という空気を感じることもあります。

その結果、

困っていても相談できない。
苦しくても一人で抱え込む。

そんな状態が生まれやすくなっているのかもしれません。

否定されないことで、人は少し安心できる

反対に、

「無理に答えを出さなくてもいい」
「うまく話せなくてもいい」
「そのままで大丈夫」

と思える場では、人は少し安心しやすくなります。

すぐに何かが変わるわけではなくても、

「ここには居てもいいかもしれない」

と思えることが、支えになる場合があります。

「アドバイス」より先に必要なこともある

困っている人を見ると、

「何とかしてあげたい」

と思うことがあります。

その気持ちは、とても大切です。

一方で、時には、

解決策やアドバイスより先に、

「まず話を聞いてもらえること」

が必要な場合もあります。

否定されずに話せる。
急かされずに居られる。

そうした時間の中で、少しずつ気持ちが整理されていくこともあります。

「居場所」は“安心して存在できる場”でもある

地域の居場所では、

何かを無理に求めないことを大切にしている場もあります。

・聞いているだけでもよい
・途中参加や途中退出もできる
・話したくない時は話さなくてもよい

そうした空気があることで、

「人と関わることへの怖さ」が少し和らぐ場合があります。

「否定しない関係」が孤立を防ぐこともある

人は、

「否定されるかもしれない」

と思うと、少しずつ心を閉じてしまいます。

反対に、

「否定されない」
「安心して居られる」

と感じられると、人とのつながりを取り戻しやすくなることがあります。

だからこそ地域には、

「正しさを求める場」だけでなく、

「安心して存在できる場」

も必要なのではないでしょうか。

それが、孤立を深めにくい地域づくりにつながっていくのだと思います。

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この記事を書いた人

吉永しんいちのアバター 吉永しんいち せたがやの声をカタチに 運営

世田谷区に22年住んでいる関西人です。
よくしゃべり、よく笑い、よく食べるタイプです。
趣味は食事とゲームと読書です。

対話会を三軒茶屋で定期的に開催しています。
聞くだけの参加でも大丈夫なので、ご都合が合えばお立ち寄りください。


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