家から出づらい、人と会うのがつらいと感じる事情は人によって違います。直接会って話すことが負担な場合、生活のリズムが相談時間と合わない場合、本人と家族で心配していることが違う場合もあります。
支援を利用することは、すぐに外出や就職へ進む約束ではありません。本人が望む暮らしや関わり方を、話せるところから一緒に考えます。
「ひきこもり」は状態を示す言葉です
世田谷区の基本方針では、ひきこもりを病名ではなく、状態を表す言葉として扱っています。そこに至る経緯や生活の状況は一人ひとり異なり、本人の尊厳と希望を大切にすること、家族も支援の対象として考えることが示されています。
世田谷ひきこもり相談窓口「リンク」
2024年度の事業報告書では、「リンク」は、本人、家族、関係者、関係機関から、年齢を問わず相談を受けています。電話、メール、ホームページの問い合わせフォームなどの入口があり、ぷらっとホーム世田谷とメルクマールせたがやが共同で運営しています。
同報告書の受付時間は平日午前9時から午後5時です。外出しにくい場合にメールでやり取りを続けることも記載されています。現在の受付方法や時間は利用前に確認してください。
本人と家族は別々に相談できます
- 本人は、電話、メール、会う・会わないなど、話しやすい方法とペースを相談する
- 家族は、本人への接し方、生活や将来の心配、家族自身の疲れを相談する
- 健康、仕事、生活費、住まい、人とのつながりなど、重なる困りごとを整理する
- 本人と家族の希望が異なる場合は、それぞれの話を分けて聴く
区が把握した事例数を読むときの注意
2020年に区が支援機関を対象に行った調査では、支援機関が把握した事例は319件でした。これは支援機関が把握したケースの数であり、区内で家から出づらい状態にある人の全人数を示すものではありません。
相談が進む一般的な流れ
- 電話やメールなどで連絡する
- 受付機関が相談の概要を聞く
- ぷらっとホーム世田谷とメルクマールせたがやが初回相談を調整する
- 本人の希望に応じて、関係機関と協力しながら支援を続ける
今は話だけ、メールだけ、短い連絡だけという選択もあります。希望がある場合に居場所や交流の情報を調べることもできますが、一つの結果や就職だけを目標にするものではありません。
区議会で話し合われたこと
2026年の区議会では、相談窓口の周知、家族や当事者との連携、分野をまたぐ相談での役割分担や調整負担などが議論されました。区は、支援機関の調整、研修、手引きなどの取組を説明しています。議員の提案と、区が実施したことは区別して読む必要があります。
利用前に確かめたいこと
- 本人、家族、関係者のうち、誰が相談できるか
- 受付日、時間、予約、メールなどの連絡方法
- 費用と、別の制度を利用するときの条件
- 相談内容を共有する相手と範囲
- 継続相談や他機関への引き継ぎ方法
対話の問い
- 外出しにくいとき、メール、電話、付き添いなど、どのような相談方法があると安心できるでしょうか
- 本人と家族の希望が違うとき、それぞれの意向を尊重してどのように話し合えるでしょうか
- 一度相談した後、次回の連絡や役割分担など、何があるとつながりを保てるでしょうか
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T083_家から出づらい人と会うのがつらいとき_解説資料」v1.1(2026年10月29日改訂)をもとに、投稿用に整理しました。
主な確認資料:世田谷ひきこもり相談窓口「リンク」2024年度事業報告書、世田谷区ひきこもり等支援に関する基本方針、区議会会議録など。受付条件や利用方法は変わることがあるため、利用前に最新の案内を確認してください。

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