【世田谷で災害に備える⑪|S-T115】町会に入っていなくても、地域の防災とどうつながる?

町会・自治会に入っていない人も、同じ地域で災害の影響を受けます。加入していないことと、地域防災に無関係であることは同じではありません。

一方で、町会への加入、訓練への参加、役員や運営の仕事を強制することもできません。情報を知る、見学する、短時間だけ参加するなど、無理のない関わり方を考えます。

目次

地域防災とつながる入口はいくつもあります

  • 情報を知る:区報、掲示、学校、職場、施設などから防災情報を確認する
  • 訓練を見学する:参加条件や内容を知り、見学できるか主催者へ確認する
  • 一部だけ参加する:短時間、単発、特定の役割などを相談する
  • 身近な人と確認する:家族、知人、福祉や医療の関係者などと連絡方法を考える
  • 町会以外の活動とつながる:学校、職場、商店、NPO、福祉団体などの取組を知る

防災訓練へ参加しやすくなる条件

下馬地区の防災計画には、2024年8~9月に防災ギフトのウェブ申込者へ行った任意アンケートが掲載されています。回答者3,295人の複数回答で、訓練の日時や内容が分かる45.3%、行きやすい場所44.2%、参加しやすい時間43.4%、一人でも参加しやすい29.0%が、参加しやすくなる条件として挙げられました。

下馬地区の任意回答者の意識であり、区民全体の意見や、実際の訓練参加率ではありません。ただし、初めての人へ内容、場所、時間、参加方法を具体的に伝える重要性を考える材料になります。

地域で「できると思う手助け」も一つではありません

同じ調査では、安否確認の声かけ69.7%、物資を運ぶ手助け57.1%、状況や避難情報の共有55.0%、避難の手助け49.2%が挙げられました。

実際に行った支援の実績ではなく、「できると思う」という回答です。危険な救助や専門的な介助を地域の人へ当然に求めることはせず、本人と支援する人の安全を優先します。

最初から役員や運営を担う必要はありません

  • 案内を見る
  • 問い合わせる
  • 見学できるか確認する
  • 一回だけ参加する
  • 短時間だけ参加する
  • できる役割だけ選ぶ
  • 合わなければ休む、断る、別の方法を探す

見学、単発参加、途中退出などが可能かは、活動ごとに異なります。案内に書かれていない場合は、参加を約束する前に主催者へ確認します。

町会以外にも地域の接点があります

  • 学校・PTA・避難所運営:子どもや学校を通じた防災の取組
  • 職場・事業所・商店:帰宅困難や地域の安全に関する取組
  • 福祉・医療の関係者:避難や生活支援が必要な人との日常的なつながり
  • NPO・地域団体:相談、居場所、物資、ボランティアなどの活動
  • 区の窓口や防災事業:公的な情報、相談、訓練の案内

それぞれ目的と責任が異なります。町会の役割を他の団体が全て代わりに担うという意味ではなく、地域の接点を複数持つ考え方です。

役割と参加条件を分かりやすくします

  • 当日は何をするのか
  • 何時から何時までか
  • 一人で参加できるか
  • 経験や資格が必要か
  • 危険な作業があるか
  • 途中退出や見学ができるか
  • 困ったときに誰へ相談するか

情報が具体的であるほど、参加するかどうかを本人が判断しやすくなります。活動へ参加しない人にも、避難所、情報の確認方法、相談先などを伝えることが大切です。

世田谷区の防災塾は28地区で実施と説明

2026年5月の区議会委員会で、区は2025年度に全28地区で防災塾を実施したと報告し、2026年度も全地区で実施する予定と説明しました。

2025年度の実施と、2026年度の予定は別です。この資料だけでは各地区の参加人数、内容、2026年度の実施完了は確認できません。参加条件や日程は、その時点の案内で確かめます。

担い手と参加者の両方の負担を考えます

地域防災を一部の役員や経験者だけで続けると、負担が集中することがあります。初めての人にも分かる役割、短時間でできること、情報だけ受け取る人への伝え方など、関わり方を増やすことが論点になります。

区議会は、区の防災事業や地域団体への支援、予算、実施状況を質問・調査・審議し、その後を確認できます。区議会議員個人が町会の運営や訓練の参加条件を直接決めるものではありません。

できることから一つ選びます

  • 自宅と近所の危険を確認する
  • 避難所や情報を確認できる場所を知る
  • 地域の訓練や説明会の案内を見る
  • 連絡先を紙にも控える
  • 見学や短時間参加ができるか聞く
  • 参加しない場合にも、災害時の情報入手方法を決める

対話の問い

  • 町会に入っていない人へ、防災情報をどのように届ければよいでしょうか
  • 初めて訓練へ参加するとき、何が分かると安心できるでしょうか
  • 地域の防災を一部の人だけへ任せないために、どのような関わり方が考えられるでしょうか

出典・確認時点

この記事は、PowerPoint「S-T115_町会に入らなくても地域防災_解説資料」v1.0(2026年10月28日、10月29日追補)をもとに、投稿用に整理しました。

主な確認資料:世田谷区地域防災計画、内閣府「地区防災計画ガイドブック」、下馬地区防災計画、2026年5月の区議会会議録など。個々の活動の日程、対象、費用、申込み、見学の可否は、主催者の現在の案内を確認してください。

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この記事を書いた人

吉永しんいちのアバター 吉永しんいち せたがやの声をカタチに 運営

世田谷区に22年住んでいる関西人です。
よくしゃべり、よく笑い、よく食べるタイプです。
趣味は食事とゲームと読書です。

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