ひきこもりと生活困窮は、同じ課題ではありません。本人や家族の状況に応じて、相談の入口や必要な支援も異なります。
この記事では、事業の予算、実際の支出、相談から支援へつながる過程、利用した人の評価を分けて見ます。
2026年度当初予算の2つの事業
- ひきこもり対策事業:184,581千円、約1億8,458万円
- 生活困窮者自立促進支援事業:320,471千円、約3億2,047万円
それぞれ事業全体の予算で、支援の対象と範囲が違います。金額の大小を、支援の重要性の順位として扱いません。同じ人が複数の事業を利用する場合もあるため、利用人数を単純に合計しません。
2025年度の予算現額と実際の支出
- ひきこもり対策:予算現額165,084千円、支出162,024千円、執行率98.1%
- 生活困窮者自立促進:予算現額287,905千円、支出287,695千円、執行率99.9%
執行率は、用意した予算に対してどのくらい支出したかを示します。相談の利用率、本人の満足度、困りごとの改善率ではありません。
ひきこもり等の居場所補助は増額
ひきこもり等の居場所事業の補助は、2025年度当初予算8,926千円から、2026年度14,852千円へ、5,926千円増えています。
補助額の増加は、活動回数や利用人数が同じ割合で増えたことを示すものではありません。
事業予算・補助・基金を重ねて足しません
- ひきこもり対策事業全体:184,581千円
- 居場所事業の個別補助:14,852千円
- 基金から充てる予定額:14,851千円
個別補助は事業全体に含まれる費用です。基金充当は、その支出をどの財源で支えるかを示すため、事業総額への追加分ではありません。
ひきこもり相談窓口「リンク」につながるまで
- 本人や家族が窓口の存在を知る。
- 困りごとや希望を相談する。
- 本人のペースで信頼関係をつくる。
- 必要に応じて関係機関と連携し、支援を継続する。
窓口を周知すること、相談が始まること、支援が継続することは別の段階です。
生活の相談は家計・住まい・仕事に広がります
- 家計:収入と支払いを整理し、家計を立て直す相談。
- 住まい:住居の不安に対する相談や給付の案内。
- 仕事:本人の事情に合わせた就労・準備支援。
- 継続相談:関係機関と連携し、複数の課題に対応。
利用者の評価は回答者の範囲で読みます
2025年度のひきこもり相談利用者アンケートでは、満足と回答した件数が97件、満足度の質問への回答総数が115件でした。回答しなかった人を含む利用者全体の評価としては扱いません。
別の相談から福祉窓口へつなぐ取組
2025年4月から2026年1月末まで、税金や保険料などの納付相談で、福祉の窓口を個別に案内した対応は233件でした。
案内した件数、相談を開始した件数、継続利用した人数は異なります。事情を関係機関で共有する場合は、本人の意向や同意への配慮が必要です。
子どもと家庭への相談にも段階があります
「まいぷれいす」の2025年度の保護者相談対応は延べ1,356件でした。登録に至らなかった例は約30件と報告されています。延べ件数には同じ人の繰り返し相談が含まれます。
対話の問い
- 相談先を知るために、言葉、場所、家族への案内について何が必要でしょうか。
- 相談後も安心して続けるために、同じ担当者、本人のペース、紹介先のどの条件が大切ですか。
- 事業を確かめるなら、予算、支出、利用、本人の評価のどれを一緒に見たいですか。
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T159_ひきこもりや生活の困りごとを支えるお金はどう使われる_解説資料_v1.0」(2026年10月27日)をもとに整理しました。予算、決算、相談・紹介・継続、利用者評価を分けて扱っています。

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