地域の居場所や活動を支えるお金には、施設や事業の運営費、活動団体への補助金、基金から充てる財源など、いくつかの種類があります。
同じ活動のお金が複数の資料に現れることもあるため、事業全体、補助の枠、財源、実際の支出を重ねて数えないことが大切です。
居場所を支えるお金は一種類ではありません
- 施設・事業の運営費:建物、スタッフ、活動などを含む事業費。
- 団体への補助金:住民や民間団体の活動を支えるお金。
- 基金からの充当額:支出の財源として積み立てた基金から用意する額。
- 実際の支出:年度終了後、決算で確認する額。
予算額と実際の支出、利用状況、暮らしへの効果は、それぞれ別の情報です。
居場所によって対象と役割が違います
- ひきこもりの本人・家族:安心して過ごすことや、同じ経験の人と話す場。
- 若者:放課後、進路、活動、相談とのつながり。
- 高齢者:食事、交流、静かに過ごせる場。
- 地域活動:住民が自主的に活動や交流を続ける場。
同じ「居場所」という言葉でも、利用する人、過ごし方、運営主体、参加条件は異なります。
4つの居場所補助を年度別に見る
2025年度と2026年度の当初予算にある個別補助は、次のとおりです。単位は千円です。
- ひきこもり等の居場所:8,926千円 → 14,852千円
- 本人・家族の交流:840千円 → 840千円
- 若者の居場所:240千円 → 2,138千円
- 若年女性の居場所:20,000千円 → 23,024千円
補助を受けた団体数、活動回数、利用実人数は、この予算表とは別の数字です。
ひきこもり等の居場所補助の推移
- 2024年度:4,008千円
- 2025年度:8,926千円
- 2026年度:14,852千円
これは当初予算の補助額の推移です。活動回数や利用人数が同じ割合で増えたことを示すものではありません。
高齢者の会食・ミニデイ補助
- 食事サービス支援:2025年度3,284千円 → 2026年度3,535千円
- 支えあいミニデイ活動:5,480千円 → 4,559千円
補助枠の増減は、実際の会食回数や参加人数の増減とは別です。
2025年度の実際の支出
- 会食サービス:予算現額6,800千円、支出5,763千円、執行率84.7%
- 支えあいミニデイ:予算現額5,709千円、支出4,204千円、執行率73.6%
執行率は、予算に対してどのくらい支出したかを示します。活動の成果や参加者の満足度を示す割合ではありません。
地域活動の主要事業
- 市民活動の促進:182百万円
- 高齢者の社会参加:93百万円
- 参加と協働の推進:55百万円
これらは複数の仕事を含む事業全体の予算です。個別補助と重なる場合があるため、項目同士を単純に合計しません。
若者の施設では入りやすさも議論されています
区議会では、男女別の利用差などを踏まえ、初めてでも利用しやすい場になっているかが質問されました。区は、利用する若者の意見を聞き、企画や場づくりに反映していくと説明しています。
これは議会での質問と答弁です。利用しやすさが改善したという成果の確認とは別です。
成人障がい者の夕方の居場所への追加支援
2026年度第1次補正予算では、通所サービスの後に夕方の居場所を確保する事業所などへの支援として、9,526万円が追加されました。実施予定は7か所です。
7か所は補正予算を組む時点の予定数です。実際に補助を受けた事業所数や利用実績は、後の資料で確認します。
居場所を続けるための条件
- 会場・予約:定期的に使える場所や予約条件。
- 曜日・時間:学校、仕事、家庭の都合と合うか。
- 運営者・関係:安心できる人がいて、関係を続けられるか。
- 費用・担い手:運営を継続するためのお金と人員。
予算から利用・継続までを分けます
- 予算で事業費や補助枠を決める。
- 場所、人員、曜日、安全などを整えて運営する。
- 情報を知り、本人が利用するかを選ぶ。
- 本人の希望に合い、関係を継続できるか確かめる。
対話の問い
- 初めて訪れる人にとって、案内、入り口、過ごし方の何が大切でしょうか。
- 活動を続けるために、会場、時間、担い手、費用のどの条件が必要でしょうか。
- 予算と利用状況を伝えるとき、対象、延べ人数・実人数、継続の様子をどう示すと分かりやすいでしょうか。
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T160_地域の居場所や活動はどんなお金で支えられている_解説資料_v1.0」(2026年10月27日)をもとに整理しました。事業全体、個別補助、基金、予算現額、支出実績を分けて扱っています。

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