区のお金を考えるときは、年度の初めに予定した額と、年度途中の変更、実際に使った額を分けて読むことが大切です。予算が増えたことだけで、支援の効果や暮らしの変化まで分かったとはいえません。
予算と決算は別の段階です
当初予算は年度開始前の収入・支出計画、補正予算は年度途中の追加や変更、決算は年度終了後に実際の収入と支出を確かめる資料です。
2024年度一般会計の4つの数字
2024年度の一般会計は、当初予算が3,715.52億円、7次補正後の最終予算が4,016.69億円でした。繰越などを含む予算現額は4,258.54億円、実際の歳出決算額は3,890.00億円で、区が公表した執行率は91.3%です。
最終予算と予算現額は同じ数字ではありません。予算現額には前年度からの繰越などが含まれるため、名称と範囲を確認します。
収入と支出は前年度から増えました
一般会計の歳入決算額は、2023年度の3,918.94億円から2024年度は4,054.81億円へ増えました。歳出決算額も、2023年度の3,716.97億円から2024年度は3,890.00億円へ増えています。
2024年度の歳入総額4,054.81億円と歳出総額3,890.00億円の差から、翌年度へ繰り越す財源などを除いた実質収支は129.81億円です。
分野ごとの増減には理由があります
区の決算説明では、教育費は前年度より169.87億円増え、小・中学校の改築・改修などが理由として示されました。民生費は85.89億円増え、児童手当の制度改正などが説明されています。総務費は116.13億円減り、本庁舎等整備工事費の減少などが挙げられました。
分野全体の増減だけでは、個別事業の利用人数や成果は分かりません。事業名、対象、実績を別の資料で確かめます。
議会の決算審査で確かめること
2025年9月・10月の決算特別委員会では、2024年度決算の概要説明、総括質疑、分野別の質問と答弁が行われました。会議録で議論を確認し、決算概要で収入・支出・基金などの数字を確認します。
質問があったこと、区が説明したこと、決算認定の結果、事業の効果は、それぞれ別の段階です。
対話の問い
予算が増えたとき、どの事業や費目が変わったかを、どの資料で確かめたいでしょうか。
決算の数字から、実際に誰へ何が届いたかを考えるには、どんな実績が必要でしょうか。
議会の審査後に、議決、事業報告、利用者評価をどの順番で追うと分かりやすいでしょうか。
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T181_予算と決算をめぐる議論_解説資料_v1.0」(2026年10月28日)をもとに整理しました。数値は資料に記載された2024年度一般会計と、関連する議会・決算資料の範囲です。

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