ひきこもりの状態や家族の困りごとは、一人ひとり異なります。外出や就労を急ぐことだけを目標にせず、本人の希望、家族の負担、安心できる距離を考えながら、相談や訪問、居場所などの入口を整理します。
相談の形を一つに決めません
電話、来所、オンラインなどで困りごとを整理する方法があります。外出が難しい場合には訪問や同行、地域の居場所や家族会などを選択肢として考えます。
本人が望む関わり方と、家族が必要とする相談を分けながら、関係を続けるか、方法を変えるかを調整します。
世田谷区の相談と連携
世田谷区の基本方針では、ひきこもり相談窓口「リンク」や身近な福祉相談窓口などが連携し、保健、福祉、生活、就労などの支援へつなぐ考え方が示されています。
2021年の基本方針を、2026年現在の個別利用条件の保証としては扱いません。実際の受付方法や利用条件は、現在の案内で確認する必要があります。
リンクが把握した当事者の年代
2024年度の事業報告では、リンクが把握した当事者は115人でした。年代別では、10代5人、20代23人、30代35人、40代13人、50代30人、60代以上9人です。
これは相談窓口で把握した人数で、区内にいるひきこもり状態の人全体の人数や年代構成ではありません。また、報告書には、ひきこもり状態ではないものの孤立・孤独の問題で関わった人についても記載があります。
訪問と同行は延べ活動件数です
2024年度のリンクの活動は、訪問77件、同行147件でした。訪問は本人66件・家族11件、同行は本人139件・家族8件です。
これらは延べ活動件数で、利用した実人数や支援の効果を示す数字ではありません。
江戸川区は条例で役割を示しています
江戸川区の2023年条例では、本人や家族への理解と支援を進める区の役割、偏見を減らし理解を深める地域の役割、民間支援団体との協力などが位置づけられています。
条例があることと、必要な支援が実際に届いていることは別です。利用実績や本人・家族の受け止めを別に確認します。
文京区の相談実績
文京区の2026年1月資料では、2025年度11月末までの延べ相談件数は、電話92件、来所92件、訪問11件、その他17件で、合計212件でした。
これは年度途中の延べ相談件数です。世田谷の2024年度の実人数や訪問・同行件数とは集計条件が異なるため、単純な多い・少ないの比較はしません。
豊島区では相談前の接点も議論されています
2026年3月の豊島区ひきこもり支援協議会では、公的な相談の前に安心してつながれる場や、民間の居場所などについて意見が出されました。これは協議会での議論であり、区の正式な実施決定や利用者評価ではありません。
4区の資料は性格が異なります
世田谷は基本方針と事業報告、江戸川は条例、文京は相談方法別の実績、豊島は支援協議会の議論を確認しました。条例、実績、会議での意見を同じ指標として並べず、それぞれから分かることを分けます。
対話の問い
相談につながる前に、本人や家族にはどのような安心が必要でしょうか。
本人と家族の希望が異なるとき、どのような確認や調整が大切でしょうか。
支援が届いているかを知るために、相談件数のほかに何を確かめたいでしょうか。
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T189_ひきこもりの人と家族の支援比較_解説資料_v1.0」(2026年10月28日)をもとに整理しました。世田谷区基本方針・2024年度事業報告、江戸川区条例、文京区2026年1月資料、豊島区2026年3月協議会議事録を参照しています。

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