学校でもない。
職場でもない。
家でもない。
それでも、「ここなら安心して過ごせる」と思える場所があります。
近年、「居場所」という言葉を耳にする機会が増えています。
不登校の子ども、ひきこもり状態にある方、子育て中の親、一人暮らしの高齢者など、さまざまな人にとって居場所の大切さが語られるようになりました。
では、世田谷区の地域の中に居場所は十分にあるのでしょうか。
居場所を必要としている人は少なくありません
世田谷区では、不登校児童・生徒数が増加しています。
世田谷区教育委員会によると、令和4年度の不登校児童・生徒数は1,540人でした。
また、不登校支援ガイドラインでは、
- 小学生の31.1%
- 中学生の42.1%
が、
「誰にも相談しなかった」
と回答しています。
学校に行きづらさを感じながらも、相談できない子どもがいることがわかります。
ひきこもり支援でも居場所は重要です
世田谷区が実施したひきこもり実態把握調査では、319件の事例が把握されました。
そのうち37.6%は10年以上の長期化ケースでした。
また、
- 家族も課題を抱えている
- コミュニケーションに苦慮している
ケースが多いことも確認されています。
ひきこもり支援では、相談窓口だけでなく、
「安心して過ごせる場所」
「人とゆるやかにつながれる場所」
の重要性が指摘されています。
世田谷区でも居場所づくりは進められています
世田谷区では、不登校やひきこもり、孤立などの課題に対応するため、地域の居場所づくりを支援しています。
令和7年度には、
- 居場所カフェコモリナ
- たんぽぽの会
- からちゅんカフェ
- min casa
- こぐまの会
- Green Witch わかもの支援
- せたがやピアカンcafé
などの居場所事業に補助が行われています。
開催頻度も週5日程度から月1回までさまざまで、対象や活動内容も異なります。
行政だけでなく、市民団体や地域活動によって居場所づくりが進められていることがわかります。
地域とのつながりを求める人は多くいます
世田谷区民意識調査2025では、
- 地域活動に参加している人 17.7%
- 今は参加していないが参加してみたい人 37.3%
となっています。
合わせると54.9%の区民が地域活動への参加経験や参加意向を持っています。
地域とのつながりを求めている人は決して少なくありません。
居場所とは、困った人だけが利用する場所ではなく、
「誰かとつながる入口」
でもあるのではないでしょうか。
本当に足りているのでしょうか
世田谷区ではさまざまな居場所づくりが進められています。
しかし、
- 不登校の子ども
- ひきこもり状態にある方
- 子育て中の親
- 一人暮らしの高齢者
- 家族介護を担う方
など、居場所を必要としている人も少なくありません。
現在の資料からは、
世田谷区の居場所が十分足りているのか、不足しているのかを判断することはできません。
しかし、
居場所を必要とする人が存在し、地域とのつながりを求める人も多いことは確かです。
地域に必要な居場所とは何でしょうか
居場所にはさまざまな形があります。
- 子どもの居場所
- 若者の居場所
- 家族会
- 当事者会
- 高齢者サロン
- 地域活動
- ボランティア活動
などです。
大切なのは、
「困ったら来てください」
だけではなく、
「特に理由がなくても行ける」
場所があることかもしれません。
地域との小さなつながりが、孤立を防ぐきっかけになることもあります。
みなさんはどう思いますか?
世田谷区では居場所づくりが進められています。
それでも、今ある居場所は十分なのでしょうか。
それとも、もっと身近な地域に新しい居場所が必要なのでしょうか。
皆さん自身やご家族が、
「安心して過ごせる場所がある」
と思える地域になっているでしょうか。
ぜひ皆さんの声をお聞かせください。
【出典】
・世田谷区教育委員会「第2次世田谷区不登校支援アクションプラン」
・世田谷区教育委員会「不登校支援ガイドライン(令和6年3月)」
・世田谷区「ひきこもり実態把握調査」
・世田谷区「ひきこもり支援に係る基本方針」
・世田谷区「区民意識調査2025」
・世田谷区「令和7年度地域の居場所づくり活動支援補助事業採択団体一覧」

