困ったことがあったとき、誰かに相談できる場所があることは大切です。
しかし、その前に、
「安心して過ごせる場所があるか」
も同じくらい大切ではないでしょうか。
誰とも話さない日が続く。
近所とのつながりがない。
困ったときに頼れる人がいない。
こうした状況が続くと、孤立や不安につながることがあります。
今回は、地域に安心して過ごせる場所は十分にあるのかを考えてみたいと思います。
世田谷区は「交流」と「支え合い」を重視している
世田谷区は、「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」の中で、安心して暮らし続けることができる地域づくりを進めることを定めています。
条例第13条では、地域住民や事業者による交流や支え合いの活動を推進するとしています。
また、第19条では、障害のある人などが参加し、活躍できる場を創出し、拡大することを区の役割として位置付けています。
つまり世田谷区は、地域の中に人と人がつながれる場所や参加できる場所が必要であると考えています。
地域にはさまざまな居場所がある
世田谷区社会福祉協議会では、地域支えあい活動を実施しています。
その中には、
- ふれあい・いきいきサロン
- 支えあいミニデイ
- 子育てサロン
などがあります。
ふれあい・いきいきサロンは、お茶やおしゃべりを通じて交流する場です。
支えあいミニデイは、外出機会の少ない高齢者などが集う場です。
子育てサロンは、子育て中の保護者同士が交流し、情報交換を行う場です。
また、世田谷区内では多くの子ども食堂が活動しており、食事の提供だけでなく、地域の交流の場としての役割も期待されています。
人とのつながりを支える取り組みもある
世田谷区社会福祉協議会では、ふれあいサービス事業も実施しています。
この事業では、高齢者や障害のある方、産前産後の方などに対して、
- 家事支援
- 見守り
- 話し相手
- 外出支援
などを行っています。
地域住民同士が支え合う仕組みであり、「場所」だけではなく「人とのつながり」を支える取り組みといえます。
では、十分にあるのでしょうか?
世田谷区には、サロン、子ども食堂、相談窓口、支え合い活動など、さまざまな取り組みがあります。
一方で、
- どの地域にどれだけの居場所があるのか
- 利用したい人が利用できているのか
- 必要としている人に情報が届いているのか
については、今回確認できた資料からはわかりません。
そのため、
「十分にある」
とも、
「不足している」
とも断定することはできません。
世田谷で考えたいこと
世田谷区は条例の中で、交流や支え合い、参加できる場の重要性を示しています。
また、社会福祉協議会をはじめ、多くの団体が居場所づくりや支え合い活動に取り組んでいます。
しかし、本当に大切なのは、
「場所があること」
だけではなく、
「必要な人が安心して利用できること」
ではないでしょうか。
皆さんの身近には、安心して過ごせる場所がありますか。
そして、その場所は孤立している人にも届いているでしょうか。
出典
・世田谷区「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」(令和5年施行)
・世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例 第13条「地域での交流及び支え合いの推進」
・世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例 第15条「支援体制の構築等」
・世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例 第19条「参加及び活躍の場の創出等」
・世田谷区社会福祉協議会「地域支えあい活動」
・世田谷区社会福祉協議会「ふれあいサービス事業」
・世田谷区社会福祉協議会「子ども食堂運営支援」

