【世田谷の居場所を知る⑪|S-T103】言葉・文化・性のあり方などが違っても、安心して過ごせる場所は?

話す言葉、育った環境、文化、性のあり方などは人によって違います。安心できる居場所を考えるときは、違いを詳しく説明することを参加の条件にせず、本人の希望を出発点にします。

性のあり方には、自分の性をどう捉えるか、誰を好きになるかなどが含まれます。本人が話したくないことを無理に聞かず、呼ばれ方、写真、記録、受付情報の扱いも確認します。

目次

区の条例が大切にしていること

世田谷区の多様性に関する条例は、互いの違いを認めること、人権と尊厳を大切にすること、本人の意思に基づく生き方を尊重することを基本理念として示しています。

条例の理念があることと、すべての施設で必要な配慮が実施されていることは別です。個々の場所の利用条件や相談方法は、利用前に確かめます。

言葉の違いがあるときの工夫

  • 案内文:短い文章、やさしい日本語、図、文字の大きさ
  • 当日の説明:ゆっくり話す、紙に書く、通訳や補助を相談する
  • 参加方法:見る、聞く、書く、発言しないなどを選べるか
  • 個人情報:名前、国籍、家庭事情、性のあり方を誰まで共有するか

区議会で説明された国際交流の取組

2025年4月の区議会委員会では、外国人向け日本語教室、日本語サポーター講座、多文化理解の講座、にほんご交流会、まち歩きなどの取組が説明されました。

委員会で説明された事業や方針であり、すべてが現在同じ日程と条件で実施されていることや、参加した人の評価を示すものではありません。

活動者が不足を感じた居場所

2024年4月の世田谷区社会福祉協議会の活動者アンケートでは、回答者1,519人の複数回答で、多世代で参加できる場32.7%、外国籍の人が参加できる場14.5%、親子で参加できる場12.4%、子どもだけで参加できる場10.1%が不足していると回答されました。

地域福祉活動者の不足感であり、外国籍の人の孤立率、性のあり方に関する当事者の参加率、実際の不足施設数を示す数字ではありません。

情報の届き方にも違いがあります

同じ調査で、活動者の情報収集方法は、区の広報・ホームページ66.0%、町会・自治会の回覧など52.1%、社会福祉協議会の広報紙39.1%、社会福祉協議会のSNS3.4%でした。

これは活動者の回答です。外国籍の人や若者などの情報行動を示すものではありません。紙、ウェブ、SNS、人からの説明を組み合わせる必要性を考える材料です。

外国人区民の暮らしを確かめる調査計画

2026年5月の区議会委員会で、区は、15歳以上の外国籍区民から2,000人を無作為抽出し、郵送やウェブ、やさしい日本語などを使って、暮らし、言葉、交流、行政サービスについて尋ねる調査計画を説明しました。

2,000人は回答者数や区内の外国籍住民数ではなく、抽出予定数です。PowerPoint作成時に確認したDrive資料では、実施後の回答率や集計結果までは確定していません。

安心をつくるために確かめたいこと

  • 話すかどうか:自己紹介や発言を本人が選べるか
  • 呼ばれ方:本人が望む名前や呼び方を尊重するか
  • 困ったとき:からかいや嫌がらせを相談できる人がいるか
  • 写真と記録:撮影やSNS掲載の前に同意を確認するか
  • 受付情報:誰が見られるか、どのくらい保存するか

保存された交流スペースの案内例

2026年9月の「(仮称)協働プレイス」の保存案内では、世田谷4-21-27の東棟1階フリースペースについて、個人の休憩・学習は申込不要・無料、8時30分から22時と案内され、カームダウンスペースの記載もありました。

現在の開設・運営、多言語対応、性のあり方に関する参加条件、個別の配慮は、この保存案内だけでは確定できません。利用前に、開設日、休館日、現在の運営、相談方法を確認します。

区が担う部分と、区だけでは決められないこと

世田谷区は、区立施設での配慮、多言語での案内、人権相談、交流事業などに関わることができます。一方、民間施設の運営判断や、国の制度そのものを区が直接決めることはできません。区議会は、区の条例、予算、事業を質問・調査・審議し、その後を確認します。

対話の問い

  • 初めての人にも伝わりやすい案内には、どのような言葉や図が必要でしょうか
  • 自分のことを詳しく話さずに過ごせる場を、どのようにつくれるでしょうか
  • 違いを大切にするため、受付情報、写真、記録、困ったときの相談先について、何を確かめたいでしょうか

出典・確認時点

この記事は、PowerPoint「S-T103_違いがあっても安心できる居場所_解説資料」v1.3(2026年10月31日)をもとに、投稿用に整理しました。

主な確認資料:多様性を認め合い男女共同参画と多文化共生を推進する条例の資料、世田谷区社会福祉協議会活動者アンケート、区民生活常任委員会会議録、外国人区民の意識・実態調査に関する資料、「(仮称)協働プレイス」施設利用案内など。各施設・事業の現在の条件は、利用前に確認してください。

感じたことや、
気になっていることを、
教えてください。

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この記事を書いた人

吉永しんいちのアバター 吉永しんいち せたがやの声をカタチに 運営

世田谷区に22年住んでいる関西人です。
よくしゃべり、よく笑い、よく食べるタイプです。
趣味は食事とゲームと読書です。

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