「地域とのつながり」は、一つの数字だけでは表せません。身近に相談できる相手がいるか、地域活動に参加しているか、周りの人を支えることをどう考えるかは、それぞれ別の質問です。
また、人との接点が少ないこと、孤独を感じること、社会的に孤立していることも同じ意味ではありません。調査で実際に尋ねた内容に沿って数字を読みます。
目次
2026年区民意識調査の対象
- 調査対象:15歳以上の区民5,000人
- 有効回答者数:2,477人
- 有効回収率:49.5%
- 実施時期:2026年5月
- 報告書の公表:2026年9月
公表された割合は、調査に回答した2,477人の回答を集計したものです。区民全員を実際に調べた割合ではなく、回答者の年齢や性別などの構成にも注意が必要です。
身近に相談できる相手はいますか
- 相談できる相手が「いる」:82.4%
- 相談できる相手が「いない」:16.2%
- 無回答:1.3%
四捨五入により合計が100%にならない場合があります。「相談できる相手がいない」という回答は、孤独感を直接尋ねた結果ではありません。
地域活動への参加と参加意向
- 現在、地域活動に参加している:17.1%
- 現在は参加していないが、今後参加してみたい:38.1%
区の報告書では「参加または参加意向あり」は55.1%とされています。丸めた17.1%と38.1%を足した値とは0.1ポイント異なるため、表示値を使って別の合計を作りません。
参加していないことと孤立は同じではありません
- 地域活動に参加せず、家族や友人とのつながりを大切にする人。
- 一人で過ごす時間を望んでいる人。
- 参加したいが、時間、移動、費用、体調などの条件が合わない人。
- 活動ではなく、相談や支援とのつながりを求める人。
本人の希望や生活状況を確かめずに、地域活動への参加を孤立対策として一律に勧めません。
「つながり」を3つの角度から考えます
- 相談相手:不安や悩みがあるとき、話せる相手がいるか。
- 地域活動:地域の活動に現在参加しているか、今後参加したいか。
- 支え合い:困っている周りの人への関わりをどう考えるか。
同じ人でも、相談相手はいるが地域活動には参加しない場合や、地域活動には参加しているが困りごとを相談できない場合があります。複数の設問を一つの「つながりの点数」にまとめません。
調査から直接は分からないこと
- 本人が孤独を感じる頻度や強さ。
- 相談相手との関係や、実際に相談できたか。
- 地域活動に参加しない理由。
- 必要な支援や居場所へつながっているか。
- 回答しなかった人の状況や考え。
数字を地域の取組につなげるときの確認
- 誰を対象に、どの方法で集めた回答か。
- 本人が望むつながり方や距離を尊重しているか。
- 活動への参加人数だけでなく、相談や支援へのつながりも確認しているか。
- 実施後に、本人の安心や利用しやすさを確かめているか。
対話の問い
- 相談相手、地域活動、支え合いのうち、地域の状況を知るために何をさらに確かめたいですか。
- 本人が望む距離を尊重しながら、困ったときにつながれる地域には何が必要でしょうか。
- 回答しなかった人や、活動に参加しない人の状況を、決めつけずに知るにはどんな方法があるでしょうか。
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T150_地域のつながりと孤立_解説資料_v1.2」(2026年10月31日)をもとに整理しました。主な確認資料は、世田谷区民意識調査2026、2025年度高齢者ニーズ調査・介護保険実態調査、個別テーマ管理台帳、対話会作成ルールです。

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