困りごとがあっても、「小さなことで相談してよいのか」「相談したことが周りに広まらないか」「うまく話せない」と不安になり、助けを求めにくいことがあります。相談するかどうか、どこまで話すか、どの方法を使うかを本人が選べることが大切です。
相談する前にある不安
2024年に報告された世田谷区の若者施設利用者などへの聞き取りには、相談内容の扱いが心配、小さな悩みでも相談してよいか迷う、電話よりチャットなどの文字で相談したい、といった意見がありました。
これは公表された聞き取り内容の要約です。無作為抽出調査ではなく、すべての若者が同じ不安を持っているという意味ではありません。
話を聞いてくれる人がいないと答えた人
2023年度の若者調査では、区内の15歳から29歳6,000人へ依頼し、875人が回答しました。悩みや心配事を聞いてくれる人が「いない」と答えた人は11.3%でした。回答率は14.6%です。
これは、聞いてくれる人の有無を尋ねた数字で、実際に相談したか、支援が必要かを直接示すものではありません。
相談方法を選べる主な入口
- 身近な地区の福祉の相談窓口:年齢や内容を限定せず、福祉の困りごとを受け止め、必要な担当へつなぐ入口
- ひきこもり相談窓口「リンク」:ひきこもりの本人や家族などが、生活面と心理面について電話、メール、Webフォームなどで相談
リンクの2024年度実績は、問い合わせ168件、新規受入れ119件、継続ケース307件でした。それぞれ別の集計であり、問い合わせから支援へつながった割合として計算することはできません。
利用した人の評価と予算
区の関連施策では、相談窓口利用者の支援への満足度が、2025年度の目標87%に対し実績84%でした。「非常に満足」「どちらかというと満足」と答えた97件を、回答115件で割った指標です。相談する前の不安や、利用しなかった人の安心度を示す数字ではありません。
2025年度の「身近な福祉相談の充実と地域づくり」は、予算現額67万4,000円、実際の支出48万7,740円でした。別の「地区でつながり続ける支援体制の構築」は、予算現額2億7,877万5,000円、実際の支出2億7,877万4,100円です。いずれも区の相談支援全体の総額ではありません。
話す人と聴く人の両方が無理をしないために
- 小さな悩みも否定せず、話すことを急がせず、本人が希望する方法を聞く
- 何を、誰と、何のために共有するのかを、相談を始める前に説明する
- 本人の意向を尊重し、次の窓口へつなぐときも共有する範囲を確認する
- 身近な人が一人で抱え込まず、専門職や関係機関と役割を相談する
相談前に条件を確かめる入口
- 暮らし・福祉の困りごと:身近な地区の福祉相談
- ひきこもり相談窓口「リンク」:電話 03-5431-5354。相談無料、電話・メールなど。来所は事前予約
名前や相談内容をどのように扱うか、誰と共有するか、相談方法、受付時間、予約、費用などを最初に尋ねることもできます。現在の利用条件は窓口で確認してください。
対話の問い
- 小さな悩みでも安心して話せる受け止め方とは、どのようなものでしょうか
- 相談を始める前に、何が分かると安心できるでしょうか
- 聴く側も抱え込まないために、どのような協力や役割分担が必要でしょうか
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T076_助けてと言う前の不安と受け止め方_解説資料」v1.0(2026年10月27日作成)をもとに、投稿用に整理しました。
主な確認資料:世田谷区若者調査、ひきこもり相談窓口リンク事業報告、区の主要施策の成果、国・東京都・他自治体の資料、区議会会議録など。窓口の受付時間や利用条件は変わることがあるため、利用前に確認してください。

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