居場所は、誰かと交流する場所だけではありません。話す、活動する、一人で休む、何もしないなど、本人が安心できる過ごし方を選べることが大切です。家、職場、学校とは別の場が必要かどうかも、人によって異なります。
交流できる場を求める活動者の声
世田谷区社会福祉協議会が2023年12月から2024年1月に活動者へ行った調査では、「誰でも交流できる場や機会づくり」を今後望む取組として選んだ人が、回答1,519人のうち682人、44.9%でした。三つまで選べる質問です。
調査依頼3,791件、回答率40.1%で、社会福祉協議会の事業で活動する人などが対象です。区民全体を無作為に選んだ調査ではありません。
不足していると感じる場
同じ調査で、「参加できる場・交流事業」が不足しているとした割合は、高齢者が参加できる場36.3%、多世代で参加できる場32.7%、介護する家族が参加できる場25.9%、認知症の人が参加できる場21.1%でした。三つまでの複数回答です。
場の不足についての感じ方を示す数字で、施設が何か所不足しているかを示す数字ではありません。
過ごせる場と、運営を支える制度
- 居場所カフェコモリナ:ひきこもり経験者が立ち上げ、地域の人にも開いている場。お茶、読書、一人で過ごすことなどを選べる
- ひきこもり等居場所事業補助:当事者や家族の定期的な交流・相談を行う団体の運営を支える制度
補助制度は個人への給付ではありません。月1回以上・各回3時間以上、賃借した物件では週3回以上など、団体と事業に条件があります。コモリナの開催日や費用、補助制度の現在の要件は利用・申請前に確認してください。
地域の取組と利用実績
区の「参加と協働を基盤とした地区課題への取組数」は、2025年度の目標163件に対し実績164件でした。買い物支援、集いの場、見守りなども含む累計で、居場所の施設数ではありません。
コモリナの2025年4月から2026年2月の利用は延べ572人、初めて利用した人は105人でした。延べ人数は、同じ人が複数回来るとその回数分を数えます。105人を572人で割って、新規利用率とすることはできません。
地域の場を支える予算
区の施策「区民や活動団体の連携・協働促進」は、2025年度の予算現額が2,477万8,000円、実際の支出が1,669万4,636円でした。買い物支援、集いの場、見守りなどを含む施策全体で、居場所だけの費用や一つの施設の運営費ではありません。
安心して過ごせる場を続けるために
- 話す、活動する、一人で休むなど、本人が過ごし方を選べるようにする
- 個人情報を無理に聞かず、相手を否定せず、困ったことを伝えられる方法を用意する
- 運営者が必要に応じて専門の支援者へ相談できるようにする
- 会場、費用、人手を、地域団体、専門職、行政で分けて支える
利用・運営の問い合わせ先
- 居場所カフェコモリナ:公式案内/メール cafe.komorina@gmail.com
- 東京みんなでサロン:東京都 03-5320-4981(事業内容)/JKK東京 03-3409-2261(主催者募集)
参加前に、開催日時、費用、予約の必要性、移動のしやすさ、過ごし方を確認してください。
対話の問い
- どのような場なら、話す人も一人で休む人も安心して過ごせるでしょうか
- その場を知り、行ってみるまでに、どのような案内や手助けがあるとよいでしょうか
- 場を続けるために、地域団体、専門職、行政でどのような役割を分けられるでしょうか
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T078_家でも職場でも学校でもない居場所_解説資料」v1.1(2026年10月29日改訂)をもとに、投稿用に整理しました。
主な確認資料:社会福祉協議会の活動者調査、コモリナ事業報告、区の主要施策の成果、居場所事業補助要綱、国・東京都・他自治体の資料など。現在の開催・申請条件は利用前に確認してください。

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