近所の人の様子が気になっても、どのように声をかければよいか、どこまで関わってよいか迷うことがあります。見守りは、詳しい事情を聞き出すことではありません。相手が望む距離を大切にし、気づきを必要な相談先へつなぐことが基本です。
担い手の確保を望む活動者
社会福祉協議会が2023年12月から2024年1月に活動者へ行った調査では、「地域活動の担い手となる人材の確保」を今後望む取組として選んだ人が、回答1,519人のうち740人、48.7%でした。三つまで選べる質問です。
社会福祉協議会の事業で活動する人などの回答であり、区民全体の割合ではありません。人を増やすことだけでなく、相談できる相手や休める仕組みも必要です。
必要だと思っても声をかけにくい
2026年の区民意識調査では、15歳以上の回答者2,477人のうち、「支え合いは必要だと思うが、自分では声掛けはできない」が53.3%、「必要であり、積極的に声掛けをしたい」が20.3%でした。
ほかに「必要ない」5.3%、「その他」3.1%、「分からない」16.1%、無回答1.8%でした。一つだけ選ぶ質問で、必要性を感じることと、自分から関わることの間にある不安や負担を考える材料です。
気づきを受け止める主な相談先
- 身近な地区の福祉の相談窓口:介護、障がい、子育てなどの困りごとを受け止め、必要な担当へつなぐ
- あんしんすこやかセンター:高齢者や家族などの相談を受け、専門職が支援や関係機関を調整
- 高齢者安心コール:65歳以上の本人、親族、近隣などから、日常の困りごとや見守りについて電話相談
相談するときは、実際に見聞きしたことと、自分が心配していることを分けて伝えると整理しやすくなります。
見守り協定の進み具合
区の「対象を限らない見守り協定」では、新たに協定を締結する目標が2024年度、2025年度とも4機関だったのに対し、実績はいずれも0でした。協定に向けて働きかけた機関は、計画各5機関に対し実績が3機関、1機関でした。
これは新しく結んだ協定の状況です。既存の高齢者見守り協定や、地域の見守り活動がないという意味ではありません。
高齢者の見守りを支える予算の例
「あんしん見守り事業」は、2025年度の予算現額が1億2,443万4,000円、実際の支出が1億2,440万7,355円でした。2026年度当初予算は1億3,410万4,000円です。高齢者向け事業の金額で、地域の声かけや見守りすべての費用ではありません。
本人と見守る人の両方を守るために
- あいさつだけか、詳しく話すかなど、本人が望む関わり方を確かめる
- 誰に何を伝えるか、必要な範囲と手順を相談窓口へ確認する
- 近隣の人だけで解決しようとせず、専門職や複数の部署で役割を分ける
- 当番や連絡先を決め、一人に負担が集まらず休めるようにする
気になったときの相談先
- 身近な地区の福祉相談
- あんしんすこやかセンター
- 高齢者安心コール:電話 03-5432-1010/相談無料/24時間365日
高齢者安心コールの電話相談と、定期的な電話訪問は別のサービスです。現在の対象や受付方法は利用前に確認してください。
対話の問い
- どのような声かけなら、相手が負担に感じにくいでしょうか
- 気になる変化があったとき、自分ができることと、専門窓口へ相談することをどう分けますか
- 見守る人が無理をしないために、どのような連絡方法や休める仕組みが必要でしょうか
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T079_近所での声かけと見守り_解説資料」v1.0(2026年10月27日作成)をもとに、投稿用に整理しました。
主な確認資料:社会福祉協議会の活動者調査、世田谷区民意識調査2026、区の主要施策の成果、地域包括支援センター要綱、東京都の見守りガイドなど。窓口の利用条件は事前に確認してください。

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