一人で暮らすことと、孤独や孤立は同じではありません。一人で暮らす自由を大切にしながら、買い物、通院、家事、体調の変化、物忘れ、緊急時の連絡など、本人が不安に感じる場面を相談できます。
見守りや交流を周囲から一方的に決めるのではなく、本人が望む距離や連絡方法を確かめます。
高齢者ニーズ調査の「ひとり暮らし」
2025年度の世田谷区高齢者ニーズ調査では、同居する人について回答した4,570人のうち、「同居する人はいない」と答えた人は1,152人、25.2%でした。男性回答者1,916人では17.8%、女性回答者2,562人では30.7%です。
これは調査に回答した人の割合で、世田谷区に住む高齢者の単身世帯数ではありません。一人で暮らしていることだけで、本人の困りごとや支援の必要を決めることもできません。
近所の人との付き合い方
同じ調査の回答4,570人では、近所の人と「親しく付き合っている」が11.4%、「世間話をする」が21.4%、「あいさつ程度」が45.8%、「ほとんど付き合いがない」が18.9%、無回答が2.5%でした。付き合いが少ないことと、本人が孤独を感じていることは同じではありません。
身近な相談先
あんしんすこやかセンターでは、高齢者本人や家族から、暮らし、介護、医療、福祉、地域活動などの相談を受け、必要な関係機関へつなぎます。電話、来所、訪問などで状況を整理し、本人の希望を確認しながら継続的な関係づくりを行う場合があります。
見守り・相談の主な種類
- あんしんすこやかセンター:暮らしの相談と支援先の調整
- 福祉電話訪問:確認した要綱では、原則65歳以上の一人暮らし・高齢者のみ世帯などを対象とする定期的な電話の見守り
- 民生委員など地域の活動:本人の意向を確かめながら行う訪問や声かけ
- 緊急時の連絡:本人の状態に応じた公的機関や専門職への連絡
確認した福祉電話訪問の要綱には、利用料は無料で、総合支所へ申込書を提出すると記載されています。ただし、確認できた要綱の改正時点が2015年であるため、現在の受付、対象、費用は利用時に確認してください。
地域活動への参加割合
区計画の評価指標では、地域活動などに参加している割合は、2022年度16.9%、2025年度20.9%でした。2025年度の目標は21.4%以上です。この指標は一人暮らしの人だけを対象としたものではなく、同じ人を追跡した結果や、見守り事業の効果を示すものでもありません。
区議会で説明された見守り
2024年10月の区議会では、電話、訪問、地域の見守りなどを組み合わせる取組が説明されました。2026年2月には、孤立のおそれがある高齢者への訪問や継続的な関係づくり、2026年度に機器を使った見守りサービスを始める方針が説明されています。機器の導入後の実績や効果は、この資料では確認されていません。
利用前に確かめたいこと
- 本人、家族、近隣など、誰が相談できるか
- 年齢、世帯構成、費用、申込みの条件
- 訪問、電話、機器、地域の声かけの違い
- 個人情報を誰とどの範囲で共有するか
- 緊急時の連絡先と、対応できる範囲
対話の問い
- 一人で暮らす自由と、困ったときに連絡できる安心を両立するために何が必要でしょうか
- 電話、対面、訪問、紹介など、どのような相談方法なら使いやすいでしょうか
- 見守りと本人の希望・プライバシーをどのように両立できるでしょうか
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T090_年齢を重ね一人で暮らすことに不安があるとき_解説資料」v1.0(2026年10月27日作成)をもとに、投稿用に整理しました。
主な確認資料:世田谷区高齢者ニーズ調査・介護保険実態調査、地域包括支援センター事業実施要綱、福祉電話訪問事業実施運営要綱、高齢者保健福祉計画の取組状況、区議会会議録など。制度の現在の対象や費用は、利用前に最新の案内を確認してください。

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