【世田谷で災害に備える⑤|S-T109】人が多い場所や集団生活がつらいとき、どう備える?

避難所の音、光、におい、人との距離、会話、生活時間の変化は、人によって大きな負担になることがあります。同じ診断名や年齢でも、落ち着ける条件は同じではありません。

最初に守るのは、地震、火災、浸水などからの安全と体調です。その上で、刺激の少ない場所、情報の伝え方、休息、薬、プライバシーについて、本人の希望を確かめます。

目次

負担になりやすいことと、備える工夫

  • 大きな声・強い光:人の通り道から離れた場所や照明の調整
  • 周囲との距離:間仕切り、配置、見守りとの両立
  • 情報の多さ:短い文章、紙、図、繰り返し、個別の説明
  • 生活時間の変化:睡眠、食事、服薬、休息の時間
  • においや衛生:においへの配慮と、トイレや清掃の状況

すべての避難所で同じ対応ができるとは限りません。必要なことを短く伝える方法や、別の場所へ移る選択肢も考えます。

避難者が多い時期を想定します

世田谷区の地震被害想定では、都心南部直下地震、冬18時、風速8メートル毎秒という条件で、避難所への避難者は、1日後151,290人、4日から1週間後168,224人、1か月後52,374人と推計されています。

実際の利用者数ではありません。避難者が多い時期に、静かな場所、情報提供、衛生、プライバシーをどう確保するかを考える材料です。

落ち着ける場所をつくる考え方

東京都の避難者生活支援指針には、人の通り道や強い音から離れた場所、間仕切り、必要に応じた個室や福祉的な支援など、生活環境への配慮が示されています。

静かな場所を設けても、安全確認や必要な連絡が届かなくなる場合があります。本人の希望と、見守り・情報提供の方法を一緒に考えます。

伝え方は一つではありません

  • 短い言葉:「静かな場所にいたい」「一度に説明されると分かりにくい」
  • 紙・筆談:周囲に聞こえない形で必要なことを書く
  • 身振り・図:言葉だけで伝えにくいときに使う
  • 個室での相談:知られたくない情報を必要な人だけに伝える
  • 支援カード等:本人が使いたい場合に、必要な情報だけを示す

個人情報は必要な範囲で共有します

診断名、障がい、家庭事情などを、避難所全体へ知らせる必要はありません。どのような場所なら落ち着けるか、どの支援が必要かを整理し、誰に伝えるかを本人と相談します。

環境や体調が変われば、共有する内容や避難先も見直します。

避難所が苦手でも、自宅が安全とは限りません

在宅避難を考えるときは、建物や周囲に火災、浸水、倒壊の危険がないか、水、食料、携帯トイレ、薬、必要な設備を確保できるか、自宅から情報と助けを得られるかを確認します。

飲料水は1人1日3リットルが計算の目安です。1人3日分は9リットル、7日分は21リットル、2人7日分は42リットルです。生活用水や個別用品は別に考えます。

配慮を相談する入口は複数あります

  • 避難所の受付:困りごとや過ごす場所を相談する
  • 保健師などの巡回:体調や健康面を相談できる場合がある
  • 地域・区の窓口:自宅や別の場所から支援につながる方法を確認する
  • 福祉避難所など:受入対象、開設、移送を行政などが調整する
  • 医療機関:医療が必要な場合に連絡・搬送を検討する

福祉避難所へ誰でも直接避難できるという意味ではありません。災害時の受入れ、移送、支援体制を確認します。

区が説明した福祉避難所の準備

2026年5月の区議会委員会で、区は、障がい者施設・高齢者施設との図上演習、運営マニュアルの見直し、新しく開設した施設などへの協定の働きかけを進めると説明しました。

取組方針や実施予定の説明であり、すべての施設で必要な配慮が実施済みであることを示すものではありません。

事前に「自分に合う条件」を整理します

  • 人混み、音、光、においのうち、特に負担になること
  • 休息、食事、服薬、トイレで必要な時間や条件
  • 短い言葉、紙、筆談など、伝えやすい方法
  • 情報を共有してよい相手と範囲
  • 避難所、自宅、別の場所を選ぶ条件
  • 連絡先と、支援が必要になったときの入口

世田谷区は、避難所運営、福祉避難所の調整、健康支援、情報提供などに関わります。区議会は、区の計画、予算、協定、訓練、実施状況を質問・調査・審議し、その後を確認します。

対話の問い

  • 避難所で落ち着いて過ごすため、どのような場所や休める時間が必要でしょうか
  • 短い言葉、筆談、図など、支援を頼む方法にはどのような選択肢があるでしょうか
  • 自宅に残れない場合、安全性、移動、支援との連絡をどう確かめて次の避難先を選ぶでしょうか

出典・確認時点

この記事は、PowerPoint「S-T109_集団生活と避難の配慮_解説資料」v1.0(2026年10月28日)をもとに、投稿用に整理しました。

主な確認資料:東京都避難者生活支援指針、世田谷区地域防災計画震災編、世田谷区災害対策強化プラン2026年8月更新版、区議会災害・防犯・オウム問題対策等特別委員会会議録など。実際の支援、避難所の開設、受入条件は、その時点の公式情報を確認してください。

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この記事を書いた人

吉永しんいちのアバター 吉永しんいち せたがやの声をカタチに 運営

世田谷区に22年住んでいる関西人です。
よくしゃべり、よく笑い、よく食べるタイプです。
趣味は食事とゲームと読書です。

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