孤立を防ぐ取組は、一つの事業や一つの予算だけで行われているわけではありません。相談、居場所、生活支援、見守りなど、複数の分野に関係する予算があります。
また、孤立は人とのつながりの状態、孤独は本人の感じ方です。同じ意味として扱いません。
支援の入口は複数の分野にまたがります
- 相談:ひきこもり、福祉、暮らしの相談窓口。
- 居場所:交流施設、民間活動、学びの場。
- 生活支援:家計、就労、子育てなどの支援。
- 見守り:電話、訪問、見守り機器など。
2026年度の関連する主要事業
- 地域包括ケア:678百万円
- 若者支援:598百万円
- 困難を抱える子ども・家庭への支援:270百万円
- 多様な学びの場の充実:259百万円
いずれも事業全体の予算です。全額が孤立・孤独の予防だけに使われる金額ではなく、4事業を足して「孤立対策の総額」とはしません。
前年度当初予算との比較
- 地域包括ケア:2025年度632百万円 → 2026年度678百万円
- 若者支援:474百万円 → 598百万円
- 子ども・家庭への支援:248百万円 → 270百万円
予算の増額が、そのまま相談件数や利用者数の増加を示すものではありません。施設整備や運営費なども含まれます。
事業全体・個別補助・基金を重ねて数えません
- 主要事業:施設運営や相談など、複数の経費を含む事業全体。
- 個別補助:団体や活動を直接支える予算枠。
- 基金充当:その支出の財源として基金から充てる予定額。
基金充当は、支出額へ上乗せする追加予算ではありません。
居場所などの個別補助
- ひきこもり等の居場所:2025年度8,926千円 → 2026年度14,852千円
- 本人・家族の交流支援:840千円 → 840千円
- 若年女性の居場所:20,000千円 → 23,024千円
- 若者の居場所:240千円 → 2,138千円
対象や活動内容が異なる補助制度です。金額を並べても、支援の重要性の順位を示すものではありません。
身近な地区では複数の機関が関わります
- まちづくりセンター:地域課題や活動につなぐ区の窓口。
- あんしんすこやかセンター:高齢者の生活や介護などの相談。
- 社会福祉協議会:住民の福祉活動と相談支援。
- 児童館:子どもの遊び、交流、地域とのつながり。
窓口があることと、本人や家族がその情報に気づき、相談し、支援を継続できることは別の段階です。
施設・人・学びを支える予算
若者支援の598百万円には、施設の運営や整備などが含まれます。このうち、若者と地域資源をつなぐ機能拡充事業は15,030千円です。
子ども・家庭への支援270百万円には、学習・生活支援、ヤングケアラー支援、多世代食堂などが含まれます。多様な学びの場259百万円には、ほっとスクール、学びの多様化学校、オンラインの学習・居場所などが含まれます。
利用実績は何を数えた数字か確認します
2025年度は、せたエールの居場所から相談へつないだ件数が23件で、成果指標の目標は17件でした。この23件は接続件数であり、居場所の延べ利用者数や、孤立が解消した人数ではありません。
対話の問い
- 相談や居場所の入口で、費用、人、場所、相談方法の何が分かると安心ですか。
- 支援が届いたか確かめるために、利用、紹介、継続、本人の感想の何を見たいですか。
- 予算と活動結果を伝えるとき、事業範囲、人数、年度をどう示すと分かりやすいでしょうか。
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T158_孤立を防ぐ取組にはどんな予算が関係している_解説資料_v1.0」(2026年10月27日)をもとに整理しました。事業全体、個別補助、基金、利用実績を分けて扱っています。

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