【世田谷区のお金の使い道を知る⑤|S-T157】区の貯金と借金はどうなっている?

区の「貯金」に当たる基金と、「借金」に当たる区債は、将来の施設整備や災害対応などに関わります。ただし、残高、年度内の出入り、将来の見込みは、それぞれ別の数字です。

目次

基金と区債では、お金の動きが違います

  • 基金:お金を積み立て、計画に沿って取り崩します。
  • 区債:学校や庁舎などの整備のために借り、後の年度に返済します。

基金の取崩しと、区債の返済費用は異なるお金の動きです。

2026年度末の主な基金は約1,388億円の見込み

2026年度第2次補正予算時点では、財政調整基金、減債基金、特定目的基金の3種類の年度末残高は、合計138,830百万円と見込まれています。介護保険などの別基金は含みません。

目的別基金には使い道があります

  • 義務教育施設整備基金:47,196百万円。学校の改築・改修。
  • 庁舎等建設等基金:17,988百万円。区役所庁舎の整備。
  • みどりのトラスト基金:10,058百万円。公園・緑地など。
  • 都市整備基金:7,715百万円。道路や都市基盤。
  • 災害対策基金:3,616百万円。災害への備え。

基金残高が大きいことは、自由に使えるお金が同じ額あるという意味ではありません。目的が決められた基金があります。

実績と見込みを分けます

基金の推移では、2023・2024年度は実績、2025・2026年度は第2次補正予算時点の見込みです。また、2026年度末の見込額は、当初予算時点の140,774百万円から、第2次補正後の138,830百万円へ変わっています。

同じ年度でも、当初予算と補正後では事業の追加や変更によって見込みが変わります。

基金から使う予定額と、残る額は別です

  • 庁舎等建設:5,888百万円
  • 学校の改築・改修:3,460百万円
  • 都市基盤整備:2,300百万円
  • みどり・公園:1,259百万円

これらは2026年度当初予算で基金から充てる予定額です。年度末の基金残高へ重ねて足す数字ではありません。

区債残高、新規借入れ、公債費を分けます

  • 区債残高:38,917百万円。2026年度末の未返済額の見込み。
  • 新規借入れ:5,054百万円。2026年度当初予算で借りる限度額。
  • 公債費:3,786百万円。返済に関する年度の支出予算。

公債費には利子なども含まれるため、区債残高の増減額とは一致しません。

2026年度に借りる予定の主な使い道

  • 教育施設整備:2,000百万円
  • 本庁舎等整備:1,471百万円
  • 公園用地取得:1,000百万円
  • 連続立体化:500百万円
  • 学校用地取得:83百万円

合計5,054百万円は起債限度額であり、年度中に実際に契約した借入額とは区別します。

予算に計上しても、実際に取り崩さない場合があります

2025年度の財政調整基金繰入金は、予算現額では約11.2億円でしたが、決算で確認された実際の収入は0円でした。予算に用意したことと、実際に基金を取り崩したことは別です。

対話の問い

  • 災害、学校更新、生活支援など、基金にはどのような備えが必要でしょうか。
  • 長期の施設整備について、工事時期、財源、維持費、返済の何を説明してほしいですか。
  • 予算と決算を比べるとき、実際の取崩し、借入れ、工事の進み方のどれを見たいですか。

出典・確認時点

この記事は、PowerPoint「S-T157_区の貯金と借金はどうなっている_解説資料_v1.0」(2026年10月27日)をもとに整理しました。基金残高は実績と見込み、区債は残高・借入予定・返済費を分けて扱っています。

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この記事を書いた人

吉永しんいちのアバター 吉永しんいち せたがやの声をカタチに 運営

世田谷区に22年住んでいる関西人です。
よくしゃべり、よく笑い、よく食べるタイプです。
趣味は食事とゲームと読書です。

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