世田谷区の計画には、区が目指す方向、具体的な取組、毎年の進み具合など、役割の異なる資料があります。数字を見るときは、計画された目標なのか、年度が終わった後の実績なのかを分けることが大切です。
目次
区の計画は三段階で読みます
- 基本計画:2024~2031年度。区が目指す大きな方向を示します。
- 実施計画:2024~2027年度。具体的な事業や目標を示します。
- 推進状況:毎年の取組や見直しを確認します。今回の資料では、2026年3月公表版を扱っています。
計画の期間と、資料が公表された時点は別です。たとえば、2026年3月の推進状況には、2024年度の実績や2025年度末の見込みが含まれます。
計画・実績・見込み・決算を分けます
- 当初計画:事業を始める前に決めた目標や予定。
- 確定実績:年度を終えた後に確認された実施結果。
- 年度末見込み:年度途中の情報から見通した推計や予定。
- 決算:その年度に実際に使ったお金。
見込みは、その時点での予測です。後から確定実績が公表されても、以前の見込みを最初から確定していた数字として扱いません。
2024年度の計画と実績の例
- 四者連携会議:当初計画280回、2024年度実績327回。
- 青少年交流センターのプログラム参加:当初目標10,500人、2024年度実績11,504人。
計画を上回ったことは、取組の量を確認する手掛かりになります。ただし、会議や参加の回数・人数だけで、暮らしがどのように変わったかまでは判断できません。
活動量と成果は別の数字です
- 活動量(アウトプット):講座や会議の回数、相談件数、参加人数など、何をどの程度行ったか。
- 成果(アウトカム):本人の安心、理解、生活の変化など、どのような状態になったか。
「アウトプット」は実施した量、「アウトカム」は実施後の変化という意味です。活動量が多いことだけで、計画の最終的な目標を達成したとは決めません。
計画とお金と結果を同じ年度でつなぎます
- 計画資料で、事業名・年度・目標を確認する。
- 当初予算、年度途中の変更を反映した予算、決算を分ける。
- 実施回数、利用状況、暮らしへの影響を別々に確かめる。
同じ事業名、同じ年度、同じ対象をそろえることで、別の事業や別年度の数字を誤って結びつけることを防げます。
議会の質問・区の答弁・その後を分けます
- 質問:議員が何について確認や提案をしたか。
- 区の答弁:その会議の時点で、区が何を説明したか。
- その後:正式な決定、予算、実施結果、評価を別の資料で確かめる。
議会で質問されたことが、そのまま実施の決定になったとは限りません。区議会の審議と、行政による事業の実施を区別して読みます。
対話の問い
- 計画の目標は、日々の暮らしとどのように関係しているでしょうか。
- 活動の回数と、実際に役立ったかどうかは、どのように分けて確かめられるでしょうか。
- 実施結果、決算、議会会議録のうち、次にどの資料を読んでみたいでしょうか。
発言や経験の開示は任意です。話さずに聞くことや、考えるだけの参加も選べます。
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T161_区の計画の目標と進捗_解説資料_v1.0」(2026年10月28日)をもとに整理しました。基本計画、実施計画、2026年3月公表の推進状況を、資料に記載された範囲で使用しています。

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