【みんなで考える世田谷の困りごと⑤】「助けて」と言えない人をどう支えればよいのでしょうか?

「困ったら相談してください。」

私たちはよく、この言葉を耳にします。

しかし、本当に困っている人ほど、「助けて」と言えないことがあります。

相談窓口があっても利用できない。

支援制度があってもたどり着けない。

周囲に人がいても悩みを話せない。

そのような状況は、決して珍しいことではありません。

今回は、「助けて」と言えない人を地域でどう支えればよいのかを考えてみたいと思います。

困っていても相談できない人がいます

世田谷区の不登校支援ガイドラインによると、不登校の子どもへの調査で、

小学生の31.1%
中学生の42.1%

が、

「誰にも相談しなかった」

と回答しています。

学校に行きづらさを感じていても、誰にも相談できない子どもがいることがわかります。

困りごとがないのではありません。

困っていても相談できないのです。

大人になっても同じことが起きています

世田谷区が実施したひきこもり実態把握調査では、319件の事例が把握されました。

その中では、

長期化(10年以上)したケースが37.6%
同居家族も課題を抱えている
コミュニケーションに苦慮しているケースが多い

ことが確認されています。

また、ひきこもり状態になる背景には、

就労の困難
健康上の問題
経済的な不安
家族関係の悩み

など、複数の課題が重なっていることも少なくありません。

「助けて」と言えないまま、長い時間が過ぎてしまうことがあります。

相談窓口があるだけでは十分ではないのかもしれません

世田谷区には、

ひきこもり相談窓口「リンク」
あんしんすこやかセンター
福祉の相談窓口
教育相談

など、さまざまな相談先があります。

しかし、

「相談してください」

と言われても、相談すること自体が難しい人もいます。

相談する勇気が出ない。

何を話せばよいかわからない。

迷惑をかけたくない。

そんな思いを抱えている人も少なくありません。

地域とのつながりが支えになることもあります

世田谷区民意識調査2025では、

地域活動に

参加している人が17.7%
今は参加していないが今後参加してみたい人が37.3%

となっていました。

合わせると、54.9%の区民が地域活動への参加経験や参加意向を持っています。

地域とのつながりを求めている人は決して少なくありません。

一方で、

困りごとを抱えている人にとっては、

いきなり相談窓口へ行くことよりも、

まずは地域の中で誰かとつながることの方が大切な場合もあります。

地域にできることは何でしょうか

「助けて」と言える人だけを待つのではなく、

「助けて」と言えない人ともつながれる地域が必要なのかもしれません。

例えば、

居場所
家族会
地域活動
ボランティア活動
気軽に参加できる交流の場

などです。

相談を目的にしなくても、

「少し顔を出してみる」

「誰かと同じ時間を過ごしてみる」

そんな小さなきっかけが支援の入口になることがあります。

世田谷に必要なのは何でしょうか

支援制度を充実させることは大切です。

しかし、それだけでは十分ではないのかもしれません。

相談する前に立ち寄れる場所。

困りごとを話さなくても参加できる場所。

誰かとゆるやかにつながれる場所。

そうした地域のつながりが、

「助けて」と言えない人を支える力になるのではないでしょうか。

みなさんはどう思いますか?

「助けて」と言えない人を支えるために、

世田谷にはどのような仕組みが必要でしょうか。

相談窓口でしょうか。

居場所でしょうか。

地域活動でしょうか。

それとも別の方法でしょうか。

ぜひ皆さんの声をお聞かせください。

【出典】
・世田谷区教育委員会「不登校支援ガイドライン(令和6年3月)」
・世田谷区「ひきこもり実態把握調査」
・世田谷区「ひきこもり支援に係る基本方針」
・世田谷区「世田谷区ひきこもり相談窓口『リンク』事業概要」
・世田谷区「区民意識調査2025(地域コミュニティ・地域活動への参加経験・参加意向)」援ガイドライン(令和6年3月)」

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