「居場所」は、建物があるだけでは成り立ちません。一人で静かに過ごせること、否定されずに受け止められること、好きな活動ができることなど、必要な条件は人によって違います。
このページでは、若い人が「居場所がない」と感じる背景と、世田谷区にある場所や相談の入口を整理します。
若い人が望む居場所
世田谷区が2023年に15歳から29歳の875人を対象に行った調査では、居場所に求めることとして、80.7%が「一人で過ごしたり、何もせず落ち着いたりできること」、72.0%が「好きなことを自由にできること」を挙げました。
また、57.5%は「受け入れられ、否定されないこと」、53.0%は「いつでも行けること」を挙げています。約7%は、安心できる場所がないと答えました。複数回答の調査であり、ひとつの条件だけで居場所が決まるわけではありません。
場所があっても、知られていないことがある
区内の若者向け施設について、調査では「知らない」と答えた割合が8割を超える施設もありました。場所を整えるだけでなく、初めて利用する人へ、過ごし方、費用、予約の有無、話さなくてもよいことなどを分かりやすく伝える必要があります。
世田谷区にある主な場所・相談先
- 青少年交流センター:池之上、野毛、希望丘の3か所
- 学校カフェや地域の居場所:主に高校生年代から若者を対象とした取組
- メルクマールせたがや:生きづらさを抱える若者や家族の相談、訪問、居場所、家族支援
- 東京都の「ギュッとチャット」:子ども・若者や保護者が文字で相談できる窓口
メルクマールせたがやは、世田谷区公式案内で確認できます。希望丘青少年交流センターは、施設の公式案内で確認できます。
数字を見るときの注意
2025年度の若者向け事業では、参加者数の目標1万1,500に対して、実績は延べ1万2,043でした。延べ人数には、同じ人が何度も参加した回数が含まれる可能性があります。参加回数だけでは、初めての人が利用しやすかったか、安心して過ごせたかまでは分かりません。
地域で考えたいこと
- 一人でいたい人と、誰かと話したい人の両方が選べるか
- 初めて利用する前の不安を、案内でどこまで減らせるか
- 相談へつなぐとき、本人の情報や希望をどう守るか
- 安全な場所を、運営する人だけに負担を集中させず続けられるか
対話の問い
- どのような場所なら、安心して過ごせるでしょうか
- 居場所の情報を、どのような方法で知りたいでしょうか
- 安心できる場所を続けるために、地域で何ができるでしょうか
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T053_若者の居場所_解説資料」v1.1(2026年10月29日改訂)をもとに、投稿用に整理しました。
主な確認資料:世田谷区の若者調査、若者支援事業の利用実績・予算資料、各施設の公式案内など
制度の対象、受付時間、費用、申込方法、空き状況などは変わることがあります。利用する前に、各窓口の公式案内で最新情報を確認してください。

コメント