いじめを受けていても、すぐに誰かへ話せるとは限りません。相手に知られる不安、仕返しへの心配、周囲に信じてもらえないかもしれない気持ちなどが、相談を難しくすることがあります。
話せないことを本人の責任にせず、相談方法を選べることと、相談した後の安全を一緒に考える必要があります。
確認できたこと
世田谷区の子どもの人権相談「せたホッと」では、2024年度にいじめに関する新規相談が61件ありました。この数字は、区内で起きたいじめ全体の件数ではなく、せたホッとへ新たに寄せられた相談の件数です。
2025年度の新規相談全体は328件で、最初の連絡を子ども本人がしたものが245件、約75%でした。そのうち98件は、はがきによる相談でした。電話や対面だけでなく、文字で伝えられる入口が必要なことが分かります。
相談できる主な入口
- 学校の教職員やスクールカウンセラーなど、本人が話しやすい人
- 学校の端末などから利用する子ども向けSOSの仕組み
- せたホッと:電話 0120-810-293。電話、メール、手紙、面談に対応
- 東京都のSNS教育相談:都内の小学生から高校生相当まで。匿名で相談できる時間帯があります
せたホッとの電話受付は、月曜日から金曜日が午後1時から午後8時、土曜日が午前10時から午後6時です。日曜日、祝日、年末年始は休みです。対象や受付方法の詳しい条件は公式案内で確認してください。
相談した後に大切なこと
相談を受けた側は、まず本人の安全と「どうしたいか」を確かめます。事実の確認だけを急ぐのではなく、心身の状態への配慮と、学校生活で危険が続かないようにする対応を並行して進めることが必要です。
本人の話を必要以上に広げないことも大切です。ただし、命や身体に差し迫った危険がある場合は、安全を守るために関係機関へつなぐことがあります。どの情報を、誰と共有するのかを、できる限り本人へ説明することが望まれます。
地域の大人にできること
- 話を否定せず、急いで結論を出さない
- 詳しく聞き出すことより、今の安全を確かめる
- 写真やメッセージの画面を無断で広めない
- 一人で対応を抱えず、本人の希望を確かめながら専門窓口へつなぐ
対話の問い
- 電話、文字、面談など、どのような方法なら相談しやすいでしょうか
- 相談した後に、どのような支えがあると安心できるでしょうか
- 地域の大人は、子どもの話をどう受け止めればよいでしょうか
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T052_いじめ_解説資料」v1.3(2026年10月29日改訂)をもとに、投稿用に整理しました。
主な確認資料:せたホッとの相談実績、世田谷区の子どもの権利に関する資料、東京都のSNS相談案内など
制度の対象、受付時間、費用、申込方法、空き状況などは変わることがあります。利用する前に、各窓口の公式案内で最新情報を確認してください。

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