病気や障がいがある家族を支えている人は、本人の介助や見守りだけでなく、家事、仕事、手続、将来への不安を一人で抱えていることがあります。支える人自身の体調や生活も、支援の対象として考える必要があります。
資料に収録された声
2025年の世田谷区の障害に関する調査には、日々の介助の負担が大きい、支える人の体力や経済面が心配、支える人が倒れたり高齢になったりした後が不安、といった意見が整理されています。
これは調査報告書に掲載された限られた意見の要約です。家族構成や障がいの種類だけで負担を決めつけず、本人と支える家族の両方へ確かめることが大切です。
支える人が抱えている負担
同じ調査で、家族・親族・近隣の人などを主な介助者とした1,077件に、困っていることを尋ねたところ、「自分の時間が取れない」33.4%、「精神的な負担が大きい」27.5%、「身体的な負担が大きい」25.4%、「緊急時に介助を頼める人や場所がない」13.0%でした。複数回答です。
この回答は、支える人本人だけを対象にした調査とは限りません。また、割合から家族全体の状況を推計することはできません。
利用できる主な支援
- 地域障害者相談支援センター「ぽーと」:本人や家族の暮らし、福祉サービス、家族の負担を相談
- 短期入所や日中の一時的な支援:本人の過ごす場所を確保し、家族の休息につなげる
- 在宅レスパイト:対象となる家庭へ看護師などが訪問し、自宅での休息や就労を支える
- 障害者緊急介護人派遣:急な事情などに備える支援
- 家族会や講座:経験や不安を話し、情報を得る場
在宅レスパイトや短期入所などは、対象、申請、利用時間、費用に条件があります。すべての家庭が同じ支援を利用できるわけではないため、個別に相談してください。
支援の利用実績
障害者緊急介護人派遣の利用時間は、2022年度10万5,396時間、2023年度10万1,801時間、2024年度9万8,966時間でした。これは利用した時間の合計であり、利用者の実人数や、家族が休めた時間をそのまま示すものではありません。
取組を支える予算
「障害者緊急介護人派遣」の2025年度予算現額は1億2,214万9,000円、実際の支出は1億1,295万5,030円でした。2026年度当初予算は1億3,234万4,000円です。
家族への支援には、相談、短期入所、在宅支援など別の事業もあります。この金額だけで家族支援全体を表すことはできません。
相談できる入口
区内5地域の「ぽーとせたがや」「ぽーときたざわ」「ぽーとたまがわ」「ぽーときぬた」「ぽーとからすやま」では、障がいのある本人や家族などが相談できます。
「介助を分担したい」「休める支援を知りたい」「急なときの備えを考えたい」など、家族自身の困りごとも伝えてください。窓口は、世田谷区公式サイトで名前を検索できます。
地域で考えたいこと
- 本人のことだけでなく、支える人の体調や希望も聴く
- 預ける支援と自宅で受ける支援を選べるようにする
- 急なときに連絡する相手や必要な手助けを共有する
- 一つのサービスを利用できないときも、別の方法を一緒に探す
対話の問い
- 支える人は、休息、仕事、体調など、何に困っているでしょうか
- 本人も安心しながら家族が休むため、どのような支えが必要でしょうか
- 地域、専門職、行政で、どのように役割を分けられるでしょうか
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T064_病気や障がいがある家族を支える人_解説資料」v1.1(2026年10月29日改訂)をもとに、投稿用に整理しました。
主な確認資料:世田谷区障害者(児)実態調査、緊急介護人派遣等の利用実績、予算・決算資料、国・東京都・他自治体の家族支援資料など
制度の対象、費用、申込方法、利用時間、空き状況などは変わることがあります。利用する前に、各窓口の公式案内で最新情報を確認してください。

コメント