病気や障がいがあると、移動の方法、介助する人、費用、体調、外出先の環境など、いくつもの条件が重なり、外出や交流をあきらめてしまうことがあります。外出すること自体を目標にせず、本人がどこへ行き、どのように過ごしたいかから考えることが大切です。
資料に収録された声
2025年に行われた世田谷区の障害に関する調査の自由意見には、福祉タクシーを予約しにくい、移動費の負担が大きい、障がいのある人と地域の人が交流できる場所がほしい、といった内容が整理されています。
これらは調査報告書に掲載された意見の要約です。すべての当事者の意見を表すものではなく、個別の利用条件や困りごとは本人へ確かめる必要があります。
外出の機会が少ないと答えた人
同じ調査では、余暇や交流のための外出を「ほとんどしない」と答えた人が29.6%、買い物や通院など日常生活に必要な外出を「ほとんどしない」と答えた人が9.8%でした。
二つは同じ回答者への別の質問です。割合を足すことはできません。また、外出が少ないことだけで、本人が孤立している、外出支援が必要であると決めつけることはできません。
利用できる主な支援
- 移動支援:対象となる障がいのある人が、社会参加や余暇活動などで外出するときの支援
- 福祉タクシー・リフト付きタクシーなどに関する相談
- 知的障がいのある人の学びや交流を支える「いずみ学級」などの活動
- 地域障害者相談支援センター「ぽーと」で、本人の希望や必要な支援を相談
リフト付きタクシーの利用は、2022年度1万7,392件、2023年度1万8,146件、2024年度1万8,122件でした。これは利用件数であり、利用した実人数ではありません。
医療的ケアが必要な子どもの移動
2026年3月の区議会では、医療的ケアが必要な子どもの移動支援について、対応できる支援者が限られていることや、事業者の確保・研修を進める考えが説明されました。これは当時の説明であり、その後の人数や利用実績を示すものではありません。
取組を支える予算
世田谷区の「移動困難者の移送システム」は、2025年度の予算現額が3,693万7,000円、実際の支出が3,616万2,279円でした。2026年度当初予算は3,669万3,000円です。
この金額だけから、外出できた人数や、交流が増えた効果を判断することはできません。
相談できる入口
区内5地域には、地域障害者相談支援センター「ぽーとせたがや」「ぽーときたざわ」「ぽーとたまがわ」「ぽーときぬた」「ぽーとからすやま」があります。外出の手助け、福祉サービス、日々の暮らしについて、本人や家族が相談できます。来所が難しい場合は、訪問などの相談方法を尋ねることもできます。
窓口の案内は、世田谷区公式サイトで各窓口名を検索してください。
地域で考えたいこと
- 本人が行きたい場所、会いたい人、過ごし方を先に聴く
- 移動手段だけでなく、外出先で休める場所や介助も考える
- 夜間や休日も含め、暮らしに合う利用方法を考える
- 家族、地域、専門職、行政で無理のない役割分担をする
対話の問い
- どのような場所や人とのつながりを望んでいるでしょうか
- 外出や参加をしやすくするため、何を整える必要があるでしょうか
- 本人と支える人が無理なく続けるため、誰と役割を分けられるでしょうか
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T063_病気や障がいと外出・交流_解説資料」v1.1(2026年10月29日改訂)をもとに、投稿用に整理しました。
主な確認資料:世田谷区障害者(児)実態調査、移動支援・福祉タクシー等の利用実績、予算・決算資料、区議会答弁など
制度の対象、費用、申込方法、空き状況などは変わることがあります。利用する前に、各窓口の公式案内で最新情報を確認してください。

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