一人暮らしだからといって、必ず孤立しているわけではありません。一方、病気やけが、買い物、料理、掃除、災害時の避難などで困ったとき、周囲が変化に気づきにくいことがあります。
見守る側の都合だけで方法を決めず、本人が望む距離や連絡方法を確かめることが大切です。
見守りを選ぶときにも相談相手が必要です
2026年6月の区議会では、高齢者クラブで聞いた声として、どの見守り機器が自分に合うか分からない、自分だけでは申し込めない、誰に相談すればよいか迷う、という不安が紹介されました。
これは質疑の中で紹介された声の要約です。区は、本人や家族が必要に応じてサービスを選び、登録事業者と直接契約する方式であると説明したうえで、選択から申込みまでの支援も必要だと述べました。
一人暮らしで心配していること
世田谷区の2025年度調査では、一人暮らしの回答者1,152人に、困っていることや、これから困ると思うことを尋ねています。複数回答で、健康面が59.1%、買い物・料理・掃除などの日常生活が30.1%、災害時の避難が26.7%でした。
調査対象を選ぶ時点で要介護1から5の人は除かれています。この結果を、高齢者全体や一人暮らしの高齢者全員へそのまま当てはめることはできません。
相談・見守りの主な入口
- あんしんすこやかセンター:暮らし、介護、見守りについて、電話、来所、訪問で相談
- 高齢者安心コール:65歳以上の区民や家族などが、健康や暮らしについて24時間365日相談
- 見守り機器の利用料補助:区内の70歳以上の一人暮らしの人を対象に、月額利用料の一部を補助
見守り機器の初期費用は補助の対象外で、本人や家族が登録事業者へ申し込みます。相談、訪問、電話、機器のどれか一つへ決めるのではなく、本人に合う方法を組み合わせることも考えられます。
窓口は知られているでしょうか
同じ調査の別の設問では、回答者4,570人のうち2,696人、59.0%が、あんしんすこやかセンターを知っていると答えました。これは一人暮らしの人だけの結果ではありません。
2026年4月には見守り機器の補助が始まりました。制度を知らせるだけでなく、選び方や申込みに迷ったときの相談経路も必要です。
取組を支える予算
世田谷区の「あんしん見守り事業」は、2025年度の予算現額が1億2,443万4,000円、実際の支出が1億2,440万7,355円でした。2026年度当初予算は1億3,410万4,000円です。
これは、あんしんすこやかセンターの担当職員による見守りを支える事業の額です。見守り施策全体や、機器補助だけの金額ではありません。
相談先
あんしんすこやかセンターは、住所によって担当が決まっています。担当センターの一覧は、世田谷区公式案内で確認できます。
高齢者安心コールは03-5432-1010です。65歳以上の区民や家族などが利用でき、24時間365日受け付けています。相談は無料です。
地域で考えたいこと
- 会う、電話する、機器を使うなど、本人が安心できる方法と望む距離を聴く
- 近隣や事業者が気になる変化に気づいたとき、相談窓口へつなぐ
- 家族や地域だけで判断せず、専門職や区と次の対応を考える
- 情報を伝える範囲、関わる頻度、費用を本人と相談し、無理なく続ける
対話の問い
- 困ったときに話しやすい相手や窓口は、どのようなものでしょうか
- 気になる様子に気づいたとき、どのような関わり方がよいでしょうか
- 本人も支える人も、無理なく続けられる見守りとはどのようなものでしょうか
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T070_一人暮らしの高齢者の見守り_解説資料」v1.0(2026年10月27日作成)をもとに、投稿用に整理しました。
主な確認資料:世田谷区高齢者ニーズ調査・介護保険実態調査、見守り施策の取組状況、あんしん見守り事業の予算・決算資料、区議会会議録など
相談の対象、受付時間、機器補助の条件、登録事業者のサービス内容などは変わることがあります。利用する前に、公式案内で最新情報を確認してください。

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