行政の案内や申込みがオンライン化すると、スマートフォンを使いにくい人は、情報や支援へたどり着きにくくなることがあります。スマートフォンを持つこと、操作できること、必要な情報や支援へ届くことは、それぞれ別の段階です。
本人がスマートフォンを使うかどうかを選べることと、使いたい人が安心して学び続けられることの両方を考えます。
使い始めた後にも支えが必要です
2026年5月の区の説明では、2025年度のスマートフォン購入費助成を利用した人から、生活が便利になった、デジタル化への不安が減ったという回答がある一方、不安が増えたという回答もあったと報告されました。
回答数や回収率が資料に記載されていないため、割合は示せません。購入すればすべての不安がなくなるとは限らず、使い続ける中で質問できる相手や場所も必要です。
紙や人づても大切な情報の入口です
2025年度の高齢者ニーズ調査では、区の事業やイベントの情報を得る方法として、区報紙64.9%、回覧板33.9%、家族・友人18.2%、区ホームページ14.3%でした。65歳以上のうち、対象を選ぶ時点で要介護1から5の人を除いた調査で、この質問の回答は4,570人、複数回答です。
一人が紙とデジタルを併用している場合もあります。スマートフォンだけに頼らず、紙、電話、窓口、人づてからも相談や申込みへ進める道筋が必要です。
購入・学び・継続相談を組み合わせる
- 高齢者スマートフォン購入費助成:65歳以上の区民が、自分用に原則初めて購入する場合の助成。上限は1人3万円
- 購入時の講習:協力店舗で基本操作を学び、対象アプリの登録後に区へ申請する流れ
- 地域での講座・相談:まちづくりセンター、あんしんすこやかセンターなどの高齢者向け講座
対象経費、協力店舗、申請期限、講座の日程や費用は変わることがあります。購入や申込みの前に現在の案内を確認してください。
助成の実績と予算
2025年度の購入費助成は、予定1,500件に対して交付400件で、予定に対する割合は約27%でした。高齢者全体の利用率ではありません。2026年度の800件は予定であり、交付済みの実績ではありません。
2025年度の予算現額は6,279万9,000円、実際の支出は2,869万3,000円でした。2026年度第1次補正では3,480万7,000円が計上されています。補正額は年度全体の決算ではなく、購入助成のほか委託などを含む事業全体の金額です。
安心して手伝うために
- 紙、電話、対面など、本人が普段使う方法から情報を受け取れるようにする
- 本人が何をしたいかを聴き、操作は本人が行うことを基本にする
- 暗証番号やパスワードを聞き取ったり記録したりせず、難しい手続は専門窓口へつなぐ
- 家族や地域の人だけで抱え込まず、役割と手伝える範囲を分ける
2026年3月の区議会で、区はオンライン化した手続でも紙の申請を併せて受け付ける必要があると説明しました。ただし、すべての制度で電話や郵送が同じ条件で利用できると決まったという意味ではありません。
問い合わせの入口
- 担当窓口や区の事業を知りたいとき:せたがやコール 03-5432-3333
- 購入費助成について:世田谷区高齢福祉課へ問い合わせ。担当が分からない場合は、せたがやコールで案内を受ける
- 地域で操作を学びたいとき:まちづくりセンター、あんしんすこやかセンターなどへ講座の日程・申込方法を確認
対話の問い
- 必要な情報を、紙、電話、人づてなど、どのような方法で届けるとよいでしょうか
- スマートフォンを使いたい人が、分からなくなったときにもう一度相談できる仕組みは何でしょうか
- 家族、地域の人、専門窓口で、どのように役割を分けると無理なく続けられるでしょうか
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T074_スマートフォンと地域・支援のつながり_解説資料」v1.0(2026年10月27日作成)をもとに、投稿用に整理しました。
主な確認資料:世田谷区高齢者ニーズ調査、購入費助成の実績・予算資料、区議会会議録、国・東京都・他自治体の資料など。現在の助成受付、対象店舗、講座の日時・費用は利用前に確認してください。

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