【世田谷の暮らしの困りごとを考える㉓|S-T073】外国につながりのある人が、言葉や文化の違いで孤立しないためには?

言葉や文化の違いがあると、制度の説明が分かりにくい、相談先を見つけにくい、地域の行事へ参加しづらいと感じることがあります。一方、交流を望まない人もいます。本人が使いたい言葉や方法、望む関わり方を確かめることが大切です。

目次

調査に寄せられた意見

2025年に区内在住の15歳以上250人へ行われた区政モニター調査では、外国人も日本人も互いに尊重される地域にしたい、得意なことを通じて交流したい、地域行事の情報を知らせてほしい、生活の習慣やルールを知りたい、といった意見が紹介されています。交流への参加を望まないという回答もありました。

これは250人のWeb調査に寄せられた自由意見の要約であり、外国につながりのある人だけを対象とした調査ではありません。

地域での交流機会

同じ調査で、地域で暮らす外国人などとの交流が「よくある」は4.0%、「たまにある」は14.0%、「あまりない」は30.4%、「全くない」は51.6%でした。「あまりない」と「全くない」の合計は82.0%、205人です。

これは回答者の交流頻度であり、外国につながりのある人の82%が孤立しているという意味ではありません。別の質問で、せたがや国際交流センターを利用したことがある人と、知っているが利用したことはない人の合計は8.0%でした。

相談・情報・交流の主な入口

  • 世田谷区外国人相談:英語・中国語で生活上の相談を受け、必要な区の窓口などを案内
  • せたがや国際交流センター:暮らしの情報、相談先の案内、交流、日本語の会話など
  • 東京都多言語相談ナビ:多言語で生活相談を受け、必要に応じて専門機関を案内

使いたい言語、電話か面談か、相談したい内容を伝えると、入口を選びやすくなります。

通訳サービスの利用と予算

区の多言語通訳サービスは、2025年度の目標2,100件に対し、実績1,983件でした。目標に対する割合は約94%です。これは窓口での利用件数で、利用した実人数ではありません。説明が伝わったか、次の相談へつながったかは別に確かめる必要があります。

「外国人が暮らしやすい環境づくり」は、2025年度の予算現額が2,674万2,000円、実際の支出が1,695万5,514円でした。2026年度当初予算は2,668万円です。外国人相談だけの費用でも、多文化共生に関係するすべての事業費でもありません。

希望を地域の活動へつなぐ

2026年4月の会議では、子どもがサッカーに参加したいという保護者からの相談を、国際交流センターがスポーツ関係機関へつなぎ、地域のクラブへの参加につながった例が報告されました。一つの事例であり、相談全体の成果を示すものではありません。

  • 本人に分かる言葉や図を使い、希望を確かめる
  • 趣味や得意なこと、参加しやすい時間を入口にする
  • 一つの窓口や担い手だけで抱えず、紹介先と役割を分ける

問い合わせ先

対話の問い

  • 必要な情報を、どこで、どのような言葉や方法で届けるとよいでしょうか
  • 本人が望む交流につながるために、趣味や得意なことをどのように入口にできるでしょうか
  • 相談や地域活動を無理なく続けるために、どのように役割を分けられるでしょうか

出典・確認時点

この記事は、PowerPoint「S-T073_外国につながる人と地域のつながり_解説資料」v1.0(2026年10月27日作成)をもとに、投稿用に整理しました。

主な確認資料:区政モニター調査、多言語通訳サービスの実績、予算・決算資料、国・東京都・他自治体の資料など。相談の対応言語、曜日、受付時間、行事の開催状況は変わることがあるため、利用前に公式案内で確認してください。

感じたことや、
気になっていることを、
教えてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

吉永しんいちのアバター 吉永しんいち せたがやの声をカタチに 運営

世田谷区に22年住んでいる関西人です。
よくしゃべり、よく笑い、よく食べるタイプです。
趣味は食事とゲームと読書です。

コメント

コメントする

目次