同じような経験や悩みをもつ人と出会うことで、安心したり、新しい見方を得たりすることがあります。一方で、本人、家族、支援する人では、話したいことや必要な場が違う場合があります。
経験を詳しく話さず、趣味や好きなことからつながる方法もあります。参加する人と、場の目的を確かめ、自分に合う関わり方を選びます。
ピアサポートとは
ピアサポートは、似た経験や立場をもつ人同士が、互いの違いを尊重しながら支え合う考え方です。専門職の支援と同じものではなく、経験を手掛かりに関わる場です。
安心して参加するためには、批判しない、秘密に配慮する、話す・聞く・休むことを本人が選べるなどの約束が大切です。必要に応じて、相談、医療、福祉など別の支援につながることもあります。
本人向け、家族向け、支援者向けを分けて考えます
- 本人同士の場:自分の経験、今の関心、好きなことなど
- 家族会:支える側の気持ち、関わり方、情報交換など
- 本人と家族が一緒の場:共通理解や交流。話題と参加方法を確認
- 支援する人同士の場:支援上の迷いや工夫の共有
- 専門相談:困りごとを整理し、制度や支援先へつなぐ
保存資料に登場する場・活動の例
- 世田谷はなみずきの会:2024年度「リンク」事業報告にある、ひきこもりに関わる本人・家族などの交流
- 居場所カフェ コモリナ:2025年度報告にある、会話、読書、ものづくりなどの場
- みつけばハウス:2018~2023年度報告にある、発達特性のある人の余暇・ピア交流
これらは保存された過去の事業報告に基づく例です。現在の日程、会場、対象、費用、申込み方法は、利用前に最新の案内を確認します。
活動者が不足を感じた居場所
2024年4月の世田谷区社会福祉協議会の活動者アンケートでは、回答者1,519人の複数回答で、介護家族向けの居場所が不足していると答えた人が394人、認知症の人向けが321人、ひきこもりの人向けが263人、外国籍の人向けが221人でした。
これは地域活動に関わる人の意識です。区内の実際の不足施設数や、当事者本人の希望を代表する数字ではありません。
話すことだけを目的にしない居場所
コモリナの2025年度報告では、会話やお茶だけでなく、本、ものづくり、ゲームなどをきっかけに過ごす例があります。利用する人とスタッフが同じ空間をつくり、互いを否定しないことや個人情報への配慮が示されています。
みつけばハウスの2018~2023年度報告では、就労や進学だけを目的にせず、好きなことや遊びから関わる実践が紹介されています。どちらも、現在の利用条件とは分けて読みます。
団体への補助と、参加者の費用は別です
世田谷区には、ひきこもり当事者・家族の交流事業、居場所事業、発達障害のある人のピアサポート事業などを支える要綱があります。
団体が運営補助を受けていることだけで、すべての活動が無料になるとは限りません。対象、参加費、材料費、予約の有無は、会や事業ごとに確認します。
「話さなくてもよい」を確認します
2024年3月の区議会では、認知症家族会の進行について、ほかの家族を批判しないことや、参加者に話すことを求めないことが説明されました。
同じ経験の人が集まる場でも、経験を話す義務はありません。聞くだけ、見学だけ、途中で休むことができるかを利用前に確認します。
安心して参加するための確認メモ
- 本人、家族、支援者など、誰が対象か
- 話す内容、活動内容、会の目的
- 記録、写真、SNS、秘密の取り扱い
- 日時、会場、費用、予約、付き添いの条件
- 合わなかった場合の別の場や相談先
対話の問い
- 同じ経験の人と話す場には、秘密の扱いや雰囲気など、どのような安心が必要でしょうか
- 本人と家族の居場所は、参加する人や話題をどう分けて考えるとよいでしょうか
- 合う場が見つからないとき、複数の選択肢や紹介の仕組みをどうつくれるでしょうか
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T095_同じ経験や悩みをもつ人と無理なくつながれる場所は_解説資料」v1.0(2026年10月27日作成)をもとに、投稿用に整理しました。
主な確認資料:世田谷ひきこもり相談窓口「リンク」事業報告書、居場所カフェコモリナ事業報告書、みつけばハウス事業報告書、ピアサポート・居場所事業などの区要綱、社会福祉協議会の活動者アンケート、区議会会議録など。現在の開催条件は、利用前に確認してください。

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