子どもが安心できる過ごし方は、一人ひとり違います。外で体を動かしたい日、室内で本を読みたい日、誰かと少し関わりたい日、一人で休みたい日があります。
家や学校以外の居場所を考えるときも、大人が一つの方法を決めるのではなく、子ども本人がどう過ごしたいかを確かめます。
子どもの意見を大切にします
2025年に改正された世田谷区子どもの権利条例では、子ども本人の意見や気持ちに耳を傾けることが大切にされています。
居場所でも、遊ぶ、読む、休む、話すなどの希望を聞きます。年齢が同じでも、同じ活動を選ぶ必要はありません。
家と学校以外の居場所には、違う役割があります
- 区立児童館:子どもの遊びや児童福祉に関わる活動
- プレーパーク:屋外での自由な遊びや自然に触れる場
- ほっとスクール:学校に行きづらい子どもの学びや支援
- 地域・民間の場:交流、食事、学び、休息など、活動ごとに役割が異なる
対象年齢、利用時間、費用、予約、安全管理の方法は、それぞれの場所で確認します。
区立児童館の役割
世田谷区立児童館条例では、子どもに健全な遊びの機会を提供し、児童の福祉を進めるための施設として位置づけられています。
利用の決まりや活動内容は施設によって異なる場合があります。年齢、受付、開館時間、保護者の同伴などを利用前に確認します。
地域資源の数には、実績と目標があります
世田谷区基本計画では、子ども・若者と子育てを支える地域資源の数を、2023年度実績1,056か所、2027年度目標1,088か所、2031年度目標1,101か所としています。
2023年度だけが実績で、2027年度と2031年度は目標です。場所の数だけで、子どもが安心できたか、利用しやすいかは判断できません。
活動者が不足を感じた居場所
2024年4月の世田谷区社会福祉協議会の活動者アンケートでは、回答者1,519人の複数回答で、多世代向けの居場所が不足していると感じた人が32.7%、親子向けが12.4%、子どもだけで参加できる場が10.1%でした。
活動者の意識であり、区内の施設数や、子ども本人の希望を代表する数字ではありません。
子どもの「行きたい」を支えるつなぎ役
区議会では、児童館が地域の居場所を調べ、子どもの希望に合わせて案内したり、必要に応じて同行したりする「居場所フローター」の試行が報告されています。
場所を紹介するだけでなく、初めて行く不安を和らげ、児童館、学校、地域・民間の活動をつなぐ考え方です。試行の内容と、現在の実施状況は分けて確認します。
まだ居場所につながっていない子どもへ情報を届ける
すでに児童館や地域活動を利用している子どもだけに案内しても、場所を知らない子どもには届きません。学校、児童館、地域、紙やウェブなど複数の方法で情報を伝える必要があります。
情報を受け取った後も、行く、見学する、今は行かない、別の場所を選ぶことを本人が決められることが大切です。
場所づくりにも子どもの声を反映する
区議会では、児童館の設計で、静かな遊びやくつろぎの場所を検討するために子どもの声を聞くことが取り上げられました。
意見を集めるだけでなく、どの声をどのように扱ったのか、実現できない場合はその理由を子どもへ返すことも重要です。
利用前に確かめたいこと
- 誰が利用できるか、対象年齢や保護者同伴の条件
- 登録、予約、利用料、材料費、持ち物
- 開いている曜日・時間と、無理なく行ける場所か
- 一人で休む、話さない、見学する選択があるか
- スタッフ、安全管理、困ったときの相談方法
居場所と学校の支援は役割が違います
自由に遊んだり休んだりする居場所と、ほっとスクールなど学びを支える事業は、目的や利用手続きが異なります。すべての居場所が通学や学習の支援を行うわけではありません。
困りごとが重なる場合は、居場所の利用と、教育・福祉・医療などの相談を分けて考えます。居場所へ行かない日も、本人の選択として尊重します。
対話の問い
- 家や学校以外の場所で、遊ぶ、読む、休むなど、どのような過ごし方ができると安心でしょうか
- 初めて行く場所について、費用、時間、雰囲気など、どの情報があると安心でしょうか
- 居場所をまだ知らない子どもにも、本人が選べる形で情報を届けるには何が必要でしょうか
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T096_子どもが家や学校以外で安心して過ごせる場所は_解説資料」v1.0(2026年10月28日作成)をもとに、投稿用に整理しました。
主な確認資料:世田谷区基本計画、世田谷区子どもの権利条例、世田谷区立児童館条例、プレーパークの保存資料、ほっとスクール事業運営要綱、社会福祉協議会の活動者アンケート、区議会会議録など。各施設の現在の対象・費用・開館時間は、利用前に確認してください。

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