障がいのある人が地域で暮らすためには、本人の希望に合う住まい、日常生活の支援、相談先など、複数の条件が関わります。
このテーマでは、重度障がい者向けグループホームの整備を中心に、2025年度の目標、確定実績、関連する助成事業の費用を確認します。
この回で扱う範囲
- 計画上の位置づけ:実施計画(2024~2027年度)の施策9-1。
- 対象:重度障がい者向けグループホームの整備と地域生活を支える事業。
- 確認する順番:2025年度の目標、実績、同じ事業名の予算と支出。
- 区ができること:整備支援、補助、事業者等との調整、事業実績の確認。
個別の入居判断や施設運営のすべてを、区が直接決められるという説明にはしません。
計画・見込み・確定実績を分けます
- 計画・予算:年度開始前に決めた目標、予定、当初予算。
- 年度末見込み:2026年3月公表の推進状況に含まれる、2025年度末の見通し。
- 年度後の結果:2025年度主要施策の成果に掲載された確定実績と執行額。
グループホームの定員
重度障がい者向けグループホームの2025年度目標は58人、確定実績は48人でした。成果資料では達成状況を82.8%としています。
48人は施設の定員、つまり受入れの規模を見る数字です。現在の空き人数、入居した人の実人数、本人の満足度を示す数字ではありません。
新たに整備した施設数
- 2024年度:定員48人、新規整備1か所。
- 2025年度:定員48人、新規整備0か所、累計5か所。
新規整備0か所は、その年度に新しく増えた施設がなかったことを示します。既存施設の運営や支援が行われなかったという意味ではありません。
同じ事業名の予算と支出
2025年度の「障害者グループホーム事業等助成」は、次の金額です。
- 当初予算:35,487,000円。
- 予算現額:38,025,000円。
- 執行額:37,909,168円。
- 執行率:99.7%。
予算現額は、年度途中の変更などを反映した予算です。執行率は予算に対してどの程度支出したかを示す割合で、住まいの満足度や地域生活の改善率ではありません。
施設整備と運営等の助成は別の範囲です
定員48人、新規整備0か所という数字と、障害者グループホーム事業等助成37,909,168円は、数えている対象が異なります。
この支出額は施設建設費の全額や、新規整備0か所に直接かかった費用を示すものではありません。施設の整備助成と、運営などを支える助成も分けて確認します。
資料の時点を残します
- 2024年度の実績を確認する。
- 2025年度当初の目標と予算を確認する。
- 2026年3月公表資料の2025年度末見込みを確認する。
- 年度後の成果資料で、2025年度の確定実績を確認する。
見込みを後から確定実績として書き換えず、それぞれの公表時点と数字の状態を残します。
数字から読み取れることと、別に調べること
- 確認できたこと:2025年度の目標、定員、新規整備数、累計施設数、同じ助成事業の予算と支出。
- 数字だけでは決められないこと:目標との差の理由、施設の空き、本人の希望に合った住まいかどうか。
- 次の確認先:区の事業報告、担当部署、関連する議会会議録、利用者の声。
行政と区議会の役割を分けます
- 区の行政:整備計画の実施、助成、事業実績の取りまとめを担います。
- 区議会:予算・決算の審議、質問、区の説明と実施結果の確認を行います。
議会で質問や答弁があったことは、施設整備や支出が実施されたことを直接証明するものではありません。
対話の問い
- 定員が増えない年度には、用地、人員、事業者との調整など、どのような事情を確かめる必要があるでしょうか。
- 住まいの選択肢を考えるとき、定員以外に場所、支援内容、空き状況、本人の希望など、何を知りたいでしょうか。
- 事業の費用と本人の地域生活をつなげて考えるために、どのような実績や声が必要でしょうか。
本人や家族の経験を話すことは任意です。話さない、回答しない、ほかの人の考えを聞くだけの参加も尊重します。
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T166_障がいのある人の地域生活_解説資料_v1.1」(2026年10月31日)をもとに整理しました。2025年度主要施策の成果、2025年度予算・同説明書、2026年3月公表の実施計画推進状況の採用箇所を使用しています。個別施設の空き状況や全関連会議録は、この資料では確認していません。

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