災害への備えには、区の計画、地域での訓練、家庭での備蓄、支援が必要な人への対応など、いくつもの段階があります。
このテーマでは、計画に書かれた目標と、実際に行われた取組を分け、「計画があること」がそのまま一人ひとりの備えの完了を意味しないことを確認します。
防災の計画には役割の違いがあります
- 地域防災計画:災害への備えや対応を幅広く定める計画。資料では2025年3月の修正を扱っています。
- 災害対策強化プラン:被害を減らすために重点的に進める取組。資料では2025年11月の策定を扱っています。
- 実施計画の推進状況:2024年度の実績や2025年度末の見込みを確認する資料。
計画の策定日、対象期間、実績の年度を分けて読みます。
2030年に向けた被害軽減の目標
計画では、首都直下地震などによる人的・物的被害を2030年までにおおむね半減する目標が示されています。
これは将来に向けた目標です。現在すでに被害が半減したという実績ではありません。被害想定、対策の実施、災害時の結果もそれぞれ別に確認します。
計画で扱う主な備え
- 在宅避難:自宅の安全、備蓄、情報の受け取り方を整える。
- 個別避難計画:避難に支援が必要な人について、本人の状況や希望に沿って準備する。
- 物資配送:避難所や地域へ必要な物資を届ける体制を考える。
- 災害医療:医療救護や関係機関の連携を準備する。
- 避難所運営と学び:避難所訓練、防災塾、災害の教訓を地域で共有する。
- ペット同行避難:飼い主と避難所の双方が必要な準備を確認する。
2024年度の防災塾
2024年度の防災塾は、当初計画28回に対し、実績30回でした。
開催回数は、学ぶ機会を設けた量を示します。参加者がどのような備えを始めたか、地域の対応力がどのように変わったかは、別の情報で確かめます。
在宅避難と家庭の備え
在宅避難は、災害時に必ず自宅へ残るという意味ではありません。建物や周囲が安全であることを確認したうえで、自宅で生活を続ける選択肢です。
- 住宅の耐震性や家具の転倒防止。
- 水、食料、携帯トイレ、薬などの備蓄。
- 停電や通信障害のときの情報入手。
- 自宅が危険な場合の避難先と連絡方法。
区の方針があることと、すべての家庭で準備が整ったことは別です。
個別避難計画は本人と一緒に考えます
個別避難計画は、避難に支援が必要な人について、避難先、連絡先、支援する人などを事前に考える取組です。
名簿に載ること、計画を作ること、災害時に支援が実際に行われることは別の段階です。また、本人の同意や個人情報の扱いを確認する必要があります。
物資配送の計画
資料では、物資配送に関する計画が2025年3月に策定されたことを扱っています。計画を作ったことと、災害時に必要な物資が確実に届いたという実績は別です。
- どこに保管するか。
- 誰が運ぶか。
- 道路が使えない場合にどうするか。
- 避難所以外の人へどう届けるか。
こうした条件を訓練や実施記録で確かめる必要があります。
区の計画・地域の実施・家庭の備えを分けます
- 区の計画:制度、体制、施設、情報、物資などを整える。
- 地域の実施:訓練、避難所運営、安否確認などを準備する。
- 家庭・本人の備え:住まい、備蓄、薬、連絡先、避難方法を確認する。
どれか一つだけで災害への備えが完成するわけではありません。
資料で確認できる段階
- 実績として確認できること:2024年度の防災塾30回。
- 方針・計画として確認できること:在宅避難、個別避難計画、物資配送などの方向。
- この資料だけでは確定できないこと:2025年度の確定実績、事業別の予算・決算、本人の備えや利用の状況。
計画を紹介するときは、実施済み、実施予定、方針、今後の確認事項を分けます。
区と区議会の役割
- 区の行政:防災計画、避難所、物資、情報、訓練などの取組を実施します。
- 区議会:計画や予算を審議し、訓練や備蓄、支援体制の進捗を質問・確認します。
議会で質問されたことと、区が事業を実施し、その結果が確認されたことは別です。
対話の問い
- 自宅で安全に過ごせるかを確かめるには、どのような情報や準備が必要でしょうか。
- 防災塾や訓練の成果を、開催回数以外にどのように確かめたいでしょうか。
- 計画が実際の備えにつながったかを知るため、次にどの実績や決算を確認したいでしょうか。
災害の経験、障がい、健康状態、家族の事情を話すことは任意です。話さずに考える参加も選べます。
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T169_災害から暮らしを守る計画_解説資料_v0.3」(2026年10月27日)をもとに、資料で確認できる範囲に限定して整理しました。2025年度の確定実績や事業別の予算・決算は、同資料では確認できないため確定情報として掲載していません。

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