【世田谷の暮らしの困りごとを考える⑮|S-T065】高齢の家族を介護している人は、誰に相談できる?

高齢の家族を介護している人は、介護の方法だけでなく、自分の体調、仕事、家計、将来への不安を抱えることがあります。介護を受ける本人と同じように、介護する人にも話せる相手と休む時間が必要です。

目次

資料に収録された声・不安

2026年3月の区議会の質疑では、地域の家族会に参加した人から、自分の話を聴いてくれる場所があってよかった、という声があったと紹介されました。これは質疑の中で紹介された内容の要約であり、介護する人全体の意見ではありません。

世田谷区の2025年の在宅介護実態調査では、今後の在宅生活を続けるうえで不安なこととして、認知症状への対応25.2%、外出の付き添いや送迎21.2%、入浴の介助20.0%などが挙げられました。

介護する人自身も年齢を重ねています

同じ調査で、家族などから介護を受けていると答えた884件について、主な介護者の年齢を見ると、50代22.7%、60代28.5%、70代20.7%、80歳以上21.6%でした。

これは介護する人本人を直接集めた調査ではなく、介護を受ける側の回答から見た主な介護者の年齢です。家族がいることだけで、介護を無理なく続けられるとは限りません。

相談・支援につながる主な入口

  • あんしんすこやかセンター:高齢者本人や家族が、介護や暮らしの困りごとを相談
  • 家族介護教室:介護の知識や方法を学ぶ機会
  • 家族会・ストレスケア講座など:気持ちを話し、情報を得る場
  • 介護サービス等の利用調整:家族の休息や仕事との両立も含めて相談

区内28地区のあんしんすこやかセンターでは、電話、来所、訪問などで相談し、必要な制度や関係機関へつなぎます。「介護で疲れている」「仕事と両立したい」「離れて暮らす親が心配」など、家族自身の困りごとも伝えてください。案内は、世田谷区公式サイトで「あんしんすこやかセンター」と検索できます。

仕事と介護の両立

就労している主な介護者についての回答258件では、今後も働きながら介護を「問題なく続けられる」が15.1%、「問題はあるが何とか続けられる」が45.0%、「やや難しい」が9.7%、「かなり難しい」が10.1%でした。ほかに「わからない」3.5%、無回答16.7%があります。

働き続けていることだけで、負担が小さいとは判断できません。相談できたか、休む時間を持てたか、介護を分担できたかも確かめる必要があります。

取組を支える予算

介護保険事業会計の「家族介護支援事業」は、2025年度の予算現額が357万3,000円、実際の支出が306万7,167円でした。2026年度当初予算は407万3,000円です。

家族を支える仕組みには、相談窓口や介護サービスなど別の事業もあります。この金額だけで家族介護者支援の全体を表すことはできません。

地域で考えたいこと

  • 介護を受ける本人だけでなく、介護する家族にも声をかける
  • 仕事中、外出しにくいとき、遠方からでも相談できる方法を増やす
  • 必要な介護を分担し、家族が休み、仕事を続けられるようにする
  • 相談や家族会で出た希望を、支援の内容や届け方の見直しに生かす

対話の問い

  • 介護する人は、体調、気持ち、仕事について誰に話せるでしょうか
  • 本人も安心しながら家族が休むため、どのような支えが必要でしょうか
  • 地域、介護事業者、専門職、行政で、どのように支えをつなげられるでしょうか

出典・確認時点

この記事は、PowerPoint「S-T065_高齢の家族を介護している人_解説資料」v1.1(2026年10月29日改訂)をもとに、投稿用に整理しました。

主な確認資料:世田谷区在宅介護実態調査、家族介護者支援の取組状況、予算・決算資料、区議会会議録など

相談の対象、受付時間、サービスの利用条件などは変わることがあります。利用する前に、各窓口の公式案内で最新情報を確認してください。

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この記事を書いた人

吉永しんいちのアバター 吉永しんいち せたがやの声をカタチに 運営

世田谷区に22年住んでいる関西人です。
よくしゃべり、よく笑い、よく食べるタイプです。
趣味は食事とゲームと読書です。

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