若い人が安心できる過ごし方は、一つではありません。何もせず休む、ゲームや読書をする、少し交流する、必要なときだけ相談するなど、その日の状態に合わせた選択があります。
「話したい」と「一人でいたい」を二つに分けず、話しかけられても断れることや、居心地が合わなければ選び直せることも大切です。
若者調査でみる「安心できる場所」
世田谷区が2023年11~12月に15~29歳を対象に行った若者調査では、回答者875人のうち、安心できる場所が「ある」と答えた人が92.9%、「ない」が6.9%、無回答が0.2%でした。
調査に回答した875人の結果です。世田谷区のすべての若者をそのまま表す数字ではなく、「ある」と答えた場所が公的な居場所とは限りません。
安心できる場所に求めること
同じ調査の複数回答では、「一人で休める」が80.7%、「好きなように過ごせる」が72.0%、「否定されない」が57.5%、「行きたいときに行ける」が53.0%でした。
交流だけでなく、休めること、自由に過ごせること、否定されないことが重視されています。
安心できる場所は、自宅だけではありません
「安心できる場所がある」と答えた人では、自分の部屋88.3%、友人宅・祖父母宅など家以外の家15.5%、SNSやオンラインゲームなどインターネット10.6%、公園・河川敷など9.3%という回答がありました。
オンラインの場も含まれていますが、安全や個人情報、参加条件は、対面の場とは別に確認する必要があります。
若者の居場所には、複数の役割があります
- 青少年交流センター:活動、交流、自主的な過ごし方を支える区立施設
- 地域の居場所:読書、趣味、交流、休息など
- 専門性のある居場所:困りごとを抱える若者を対象とする場
- オンラインの接点:対面とは違う関わり方。安全と参加条件を確認
年齢、開館時間、費用、登録、利用ルールは、施設・活動ごとに異なります。
青少年交流センターを利用するとき
世田谷区には、青少年の活動と交流を支える区立青少年交流センターがあります。活動への参加だけでなく、自主的に過ごすことも施設の役割に含まれます。
対象年齢、利用時間、登録、センターごとの活動やルールを確認し、話したくない日や一人で過ごしたい日の利用方法も聞いてみます。
好きなことから関わる過去の実践
みつけばハウスの2018~2023年度事業報告では、遊びや趣味を大切にし、就職や進学だけを居場所の目的にしない実践が紹介されています。
来る回数や人との関わり方を一律に決めず、本人が好きなことを中心に過ごす例です。過去の報告であるため、現在の場所や利用条件とは分けて確認します。
交流や相談も、安心の条件の一部です
若者調査の複数回答では、安心できる場所の条件として、「相談できる人がいる」23.9%、「友達と過ごせる」19.4%、「学び・挑戦ができる」17.7%、「スポーツができる」11.9%でした。
交流や相談を求める人もいますが、最も多かったのは一人で休めることでした。居場所の目的を交流だけに限定しません。
利用している人の偏りも確かめます
区議会では、青少年交流センターの利用者について、男性が6~7割という区の説明があり、多様な若者に届いているかが論点になりました。
利用者が多いことと、性別、生活状況、文化的背景などの違う若者に利用しやすいことは別です。利用していない若者の意見も確かめる必要があります。
普段の会話から相談につながることもあります
区議会では、カードゲームや雑談など、活動の中で自然に話が始まり、必要に応じて相談につながる接点が説明されています。
相談を利用の条件にせず、本人が希望したときに、プライバシーに配慮しながら別の支援先を考えます。
利用前に確かめたいこと
- 対象年齢と、年齢を超えた後のつながり
- 登録・予約・初回に必要なもの
- 一人で休める場所、音、人との距離
- 利用料、開館時間、学校や仕事との両立
- 困ったときに相談できる人と、秘密の扱い
対話の問い
- 若い人が「自分のペース」と感じられるのは、どのような自由や安心があるときでしょうか
- 学校や仕事の外で行ける場所を探すとき、時間、距離、年齢、費用のどこに壁があるでしょうか
- 居場所を利用していない若い人の希望を、個人情報に配慮しながらどう聞けるでしょうか
出典・確認時点
この記事は、PowerPoint「S-T097_若い人が自分のペースで過ごしたり話したりできる場所は_解説資料」v1.0(2026年10月28日作成)をもとに、投稿用に整理しました。
主な確認資料:2023年度世田谷区若者調査、世田谷区立青少年交流センター条例、若者の居場所事業に関する区要綱、みつけばハウス事業報告書、区議会会議録など。施設ごとの現在の対象、料金、予約、開館時間は、利用前に確認してください。

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