子育ては喜びや楽しさがある一方で、不安や悩みを抱えやすい時期でもあります。
特に乳幼児期は、日中に大人と話す機会が少なくなったり、子どもの成長や発達について悩んだりすることがあります。
では、子育て中の親が孤立しない地域とは、どのような地域なのでしょうか。
世田谷区でも「つながり」の弱まりが課題となっている
世田谷区は2023年に公表した「今後の子ども政策の考え方(グランドビジョン)」の中で、
「地域や人とのつながりの回復に向けた日常的な見守りネットワークの強化」
を掲げています。
その背景には、コロナ禍を経て地域のつながりが弱まり、子どもや子育て家庭が孤立しやすくなっているという課題があります。
世田谷区は、子育てを家庭だけの責任とせず、地域社会全体で支えることを重要な方針として位置付けています。
頼れる人がいない家庭は少なくない
世田谷区が実施した子育て世帯ニーズ調査では、
日常的に子どもをみてもらえる親族や友人・知人について、
「誰もいない」と回答した保護者が、
未就学児保護者で55.5%、
就学児保護者で49.7%
となっています。
また、子育ての悩みや相談先が少なくなっていることも課題として示されています。
子育ての孤立は、一部の家庭だけの問題ではなく、多くの家庭が直面する可能性のある身近な課題といえます。
地域とのつながりを求める人は多い
一方で、世田谷区民意識調査2025では、
- 地域活動に参加している 17.7%
- 今は参加していないが今後参加してみたい 37.3%
となっており、
合わせて54.9%の区民が地域活動への参加意向を持っています。
地域とのつながりを求めている人は決して少なくありません。
子育て家庭の孤立を防ぐためには、この「参加したい」という思いを地域のつながりへと結びつけていくことも大切ではないでしょうか。
孤立しない地域に必要なこと
では、子育て中の親が孤立しない地域とはどのような地域でしょうか。
気軽に立ち寄れる場所がある
相談窓口だけではなく、
「少し話して帰れる」
「親子で参加できる」
場所が身近にあることは大切です。
児童館やおでかけひろば、地域の交流の場などがその役割を担います。
困る前につながれる
支援制度は大切ですが、本当に困ってから相談することは簡単ではありません。
普段から顔見知りがいて、
「最近どうですか」
と声を掛け合える関係があれば、孤立の予防につながります。
地域全体で子育てを見守る
世田谷区は、
「子どもの育ちと成長、子育てを保護者だけの責任とせず、地域社会全体で支える」
ことを政策の柱に掲げています。
子育て家庭を支えるのは行政だけではありません。
近所であいさつを交わすことや、地域で子どもを温かく見守ることも、大切な支えになります。
みなさんはどう思いますか?
世田谷区は、地域や人とのつながりの回復を子ども政策の重要な目標にしています。
親が一人で悩みを抱え込まず、
「困ったときに相談できる人がいる」
「気軽に立ち寄れる場所がある」
「地域の中に顔見知りがいる」
そんな地域が、子育て中の親が孤立しない地域なのかもしれません。
みなさんの地域には、子育て家庭を支えるつながりがありますか。
【出典】
・世田谷区子ども・若者総合計画(第3期)(令和7年3月)
・世田谷区「今後の子ども政策の考え方(グランドビジョン)」(令和5年3月)
・世田谷区「世田谷版ネウボラ」
・世田谷区民意識調査2025

