体調が悪いときは病院へ行きます。
しかし、
・仕事が続かない
・家族の介護で悩んでいる
・子どもが学校に行きづらくなった
・ひきこもり状態が続いている
・生活が苦しい
・誰にも相談できない
といった困りごとの場合、どこへ相談すればよいのか迷うことがあります。
皆さんは、もし今困りごとが起きたら、相談先が思い浮かぶでしょうか。
世田谷区には多くの相談窓口がある
世田谷区には、
・総合支所
・まちづくりセンター
・あんしんすこやかセンター
・生活困窮者自立相談支援窓口
・若者総合支援センター
・教育相談室
・障害者相談支援機関
など、さまざまな相談窓口があります。
高齢者、子育て世帯、障害のある方、若者など、それぞれの状況に応じた支援制度も用意されています。
一方で、
「窓口があること」と
「必要な人に届くこと」
は別の問題です。
相談先が分からない前に、人とのつながりがないこともある
世田谷区の「地域生活とコミュニティに関する調査」では、人とのつながりの状況について調査が行われています。
その結果、個人的な用事で人と会う機会が「ほとんどない」と答えた人は35.5%でした。
また、対面・非対面の両方で社会的接触が乏しい「孤立状態」にある人は、調査対象者の約17%となっています。
相談先を知らない人だけが困るのではありません。
そもそも、
「誰にも話せない」
「相談するきっかけがない」
「助けを求める相手がいない」
という状態にある人もいるのです。
地域のつながりは少しずつ減っている
同じ調査では、近所づきあいの変化も報告されています。
2009年には「あいさつをする相手がいない」と答えた人は5%でしたが、2021年には20.5%になりました。
また、「近所で立ち話をする相手がいない」と答えた人は47.3%に達しています。
困ったときに相談するためには、相談窓口の存在だけでなく、
「ちょっと話せる人がいる」
ことも大切なのかもしれません。
相談窓口につながる前の支援も必要ではないでしょうか
行政の相談窓口は重要です。
しかし、実際には、
「相談するほどではないと思っている」
「どこへ相談してよいか分からない」
「相談する勇気が出ない」
という段階で立ち止まってしまう人もいます。
だからこそ、
・地域の居場所
・家族会
・当事者会
・地域活動
・ボランティア活動
など、気軽に人とつながれる場も大切になります。
相談は、いきなり窓口から始まるとは限りません。
雑談やあいさつから始まることもあります。
皆さんは、困ったときに相談できる人や場所がありますか?
世田谷区には多くの相談窓口があります。
しかし、本当に大切なのは、
「困ったときに助けを求められること」
かもしれません。
相談先を増やすだけでなく、相談しやすい地域をどうつくるのか。
それも、これからの世田谷の大切な課題ではないでしょうか。
出典
・世田谷区民意識調査2025(世田谷区・2025年)
・世田谷区公式ホームページ 相談窓口関連情報(世田谷区)
・地域生活とコミュニティに関する調査研究報告書(せたがや自治政策研究所・2024年)
・世田谷区における孤立・孤独の状況(金澤良太、せたがや自治政策研究所・2024年)

